稼いだ金全部使うウーマン

賃金を燃やした炎で不確かな足元を照らす日々

夏の箱根でアート三昧 旅記録

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夏真っ盛り。

皆様どうお過ごしですか。

私は夏は苦手ですが(理由:暑いから)夏にはあれがある。そう、夏休みだ!!

今年の夏はちょこちょこ変則的に休みを取って、小さめの国内旅行をいくつかする夏休みを過ごしています。

今回はそんな夏旅の第一弾となったお馴染みあとりさん(id:aatorii)との箱根アート三昧旅の記録です。

 

 

1日目

ロマンスカーはいいもんだ

いつも通り、新宿であとりさんと合流し、ロマンスカーで移動。

箱根は東京からのアクセスがものすごくいいのが嬉しいよな~

ロマンスカーや新幹線で軽食を食べるのが大好き。旅のワクワク気分がいやおうにも高まります。

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今回は新宿駅構内に新しくできたBAKERs‘ Symphonyでかぼちゃとクリームチーズのサンドウィッチをチョイス。こってりで美味しかった~!

しかし合わせるドリンクはヨーグルトではなかった感じもする、おとなしく珈琲にするべきでした…。

POLA美術館へ

まずはPOLA美術館へ!

箱根湯本からの直通バスが廃止されてしまったので(無念…)、登山鉄道で強羅まで行ってそこからシャトルバスに乗車。登山鉄道に久々に乗りましたが、つくづくとんでもない傾斜を登っていくなと驚かされる。

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POLA美術館のシャトルバスのデザインが可愛い!白と黒の配色がイケてるね。


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強羅駅から10分弱ほどで到着、相変わらず夏のPOLA美術館の斜光はすさまじい。

光を吸収して青みどりに輝いている…。

まずは腹ごなし レストラン・アレイ

まずは少し早めに館内のレストランでランチタイム。


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夏休み旅の始まりを寿ぐCheers!

毎回このレストランで何を頼むか悩むんですが、今回はランチプレートをチョイス。各種色んな味が食べられてGOODでした。このプレートにバケットが入っているのに気づかず、あとりさんと「足りないかも。パン追加オーダーする?」と真剣に悩んでいたの今考えると食いしん坊すぎてウケちゃう。(全然足りました。一人前、ちょうどよくできている…)

展示≪フィリップ・パレーノ:この場所、あの空≫

腹ごなしも済ませて、メインの企画展へ。

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毎度のことながら、企画展の入り口の光の差し方きれいだなぁ。

フランス現代美術界で著名なフィリップ・パレーノのこの企画展、始まってすぐからSNSでかなり見かけることが多くて「人気あるんだな~」と楽しみにしていました。

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入ってすぐの≪私の部屋は金魚鉢≫は、思った以上に金魚が群生していてびっくりした。

浮いたり沈んだりの動きが変則なのと、遠目で見るときれいなんだけど近くで見ると金魚の顔が全然可愛くないところがいい。


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物凄い近くで見れる&なんなら触れる、というのが凄い。やけに映え感のある写真が撮れるのも今っぽいな。

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隣の部屋も同様にバルーンアート。一瞬群生するカブトムシに見えて「うげ」と思ってしまった。正しくは吹き出しの形らしい。宙に様々なひとびとのつぶやきがたまって渋滞している、みたいなのは面白いなぁと思った。

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その他にも、演奏者不在の中奏でられるピアノと一緒に流れるマリリン・モンローの独白と部屋を映した映像作品≪マリリン≫など、見せ方が多種多様な展示がたくさんだった。この作品、光の見せ方やアプローチの感じがすごい「POLA美術館にぴったりだな」と感じたので新収蔵品と聞いてすごい納得感だった。


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とくにすごいなと思ったのはライトの点滅で作品がガラス越しに現れたり消えたりする展示室。瞬きするごとに世界が変わっていくみたいな非現実的なトリップ感があって面白かった。

しかし説明も少なめなので「つまりどういうことだってばよ?」となる作品も多かったな。難解というか、その分頭じゃなく感覚で入っていくしかない感じ。フライヤーに書いてあった「精神と感覚の旅」という表現はぴったり。

食べずにいられない。カフェ・チェーンどデカコーヒーゼリーソフト

精神と感覚を旅したあとはショップを冷やかしたのち、カフェ休憩。

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POLA美術館名物(?)どデカコーヒーゼリーフロートも今回も食べれて大満足。何度見ても景気のいい盛だぜ。

展示≪鈴木のぞみ「The Mirror, the Window, and the Telescope」≫

HIRAKU Projectも漏れなく鑑賞。


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様々な窓枠にはまるガラスに、その場所から見えていたであろう景色が転写されていてセンチメンタルなようなドリーミーなような…。旅情が刺激されるような感覚もあって、私にとって窓って「旅」なのかも~という深層心理を知れた感じで楽しかった。

庭園を散策だ!

館内をあらかた楽しんだ後は、シャトルバスの時間まで庭園を散策だ!

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POLA美術館の庭園って、きれいに舗装されているのに緑のうっそうとした感じと光と影のバランスがちょっとぞわぞわするというか「気持ちいい~!!」だけじゃないアートの陰り的なものを感じる。一人だとあんまり奥深く行きたくないというか…

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物語の入り口になるような作品がぽーんと現れるので楽しい。

メルヴェール箱根強羅泊

夕方までPOLA美術館を堪能した後は、強羅駅に戻って本日の宿メルヴェール箱根強羅へチェックイン。

この宿、とんでもねぇ傾斜の坂の上にあるため、駅からたどり着くまで結構な負荷がかかった。駅からシャトルバスがあるので使えばよかった…。

部屋の写真などは取り忘れましたが、綺麗で使いやすくいい宿だった。

朝晩食事付きのプランにしたんですが、ボリュームは期待していなかったのに朝晩ともにかなりの品目数の食事が出て嬉しい驚き!


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箱根、すごくいいところなんだけどいかんせん外食の選択肢が少ないので宿のごはんが美味しいのは嬉しい。

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夜は久々に2人でインスタライブなどをしてフォロワー様方に構ってもらったり。

朝ごはんもこの通りのボリューム。


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おかず多すぎる!迷い箸しちゃうよ~!最高!

食いしん坊二人なので全然問題なかったけど、小食さんはかなりしんどい量だと思う。

2日目

久々の箱根彫刻の森美術館

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朝風呂も満喫しつつ、チェックアウトの10時までのんびりした後は徒歩で彫刻の森美術館へ。実は訪問が7、8年ぶりくらいでかなりワクワク。

野外作品がメインなので快晴なのも嬉しい(ような怖いような)

展示≪船越桂 森へ行く日≫

嬉しいサプライズだったのが、企画展が船越桂だったこと!

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船越桂は二年ほど前にMOTの展示で初めて実物を間近で見てあまりの美しさにかなり衝撃を受け、もっと見たいな~と思っていたので。

今回まとまって作品を見て改めて圧倒された気分だった。どの作品も本当に美しくて怖い。後頭部のまぁるい美しさ、静脈のような木目、黒曜石の瞳はどこかを見ているようでどこも見ていなくて人間の顔をしているけど絶対人間じゃない~人類を滅ぼしに来たアンドロイドでしょ~!!絶対人類のコト軽蔑してる~!みたいな、見ているとその美しさと静謐さでこちらが断罪されている気分になるというか…。

基本的に無表情な作品ばかりなんだけど、一つだけとんでもない顔をしている作品があって、タイトルが「戦争を視るスフィンクス」だったの「それはそう」だった。(ぜひ検索してみて欲しい、それはそう。となるので…)

彫刻作品は3Dだから(?)360度からまじまじ見れるの嬉しかったな。

展示≪彫刻の森美術館 名作コレクション +⾈越桂選≫

収蔵作品の展示も、企画展に合わせて船越桂に関連するチョイスになっていて企画展の副読本的な楽しみ方も出来てよかった。


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これらもしっかり360度見れるのが嬉しい。裏側こんなだったの!?という驚き。

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船越桂はじめ何人かのアーティストが共同制作した≪オカピのいる場所≫。なんとなくそれぞれがいじった場所が分かるのが面白いな。

野外作品を堪能

とんでもない日差しが降り注ぐド快晴のなか、元気に野外作品も鑑賞。


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久々なこともあって、どこも新鮮に楽しく見れた。

以前来たときはこういう野外作品の受け取り方がよく分かっていなくて、どれも「既読」のような気持でとりあえずみてFin…って感じだったんだけど月日を重ねていく内に自然に溶け込むようにある彫刻作品のユーモラスさとかが分かる感じがしてよかった。


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特に野外作品は日光や雨風にさらされて同じ形をしつつもちょっとずつニュアンスを変えているような気もした。受け取りての自分が変化しているだけなのかもしれないけど。この野外作品の面白さみたいなのって、去年いった十和田でしっくり来た気がしていて、自分の鑑賞体験が連続して感性が拡張していっているような感覚があるのが嬉しい。

楽園はここだ。カフェと足湯で小休憩

しかしそれにしたって暑い。暑すぎる…!

しかし上手いことできているというか、ちょうど「限界」が来る直前にカフェが現れるんだよな〜。冷房ガンガンでほんと助かる。

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冷たいドリンクとアイスを食べつつ小休憩。

ガンガンに冷えた後は併設されている足湯でものんびり。この気温では足湯はしんどいかも…と思ったものの日陰なのと風が吹いていたのもあって大満喫してしまった。


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この日、etc.booksのタトゥーシールを着けていたのではしゃいだ写真を撮ったり。またカフェに入って涼んでみたり。このカフェ、RPGにおけるセーブポイント感がすごかった。

 

続・野外作品を堪能

体をしっかり冷やしたのちはまた野外作品を鑑賞。ここら辺からテンションが上がりきった我々はジャンプ写真などを撮りまくる。


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ワープポイントに現れた人みたいな仕上がり。


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作品と同じポーズを撮ってみたり。

ここら辺から我々にブーストがかかったのか(はたまたクーラーで冷えて体力が回復したからか)めちゃくちゃ笑顔で楽しげな写真になっていて嬉しい。
ここ最近結局写真て人が写ってた方が見返した時面白いんじゃないかと思っていて、旅行の時などはここぞとばかりにはしゃいだ写真を撮りまくってしまうんだよな。いわゆる映えな写真もいいし、大はしゃぎひょうきん写真もいい。

いままで自分の映る写真を撮るのがちょっと照れくさいみたいなひねくれた根性があったのですが(インターネットに自分の姿をそんな残す必要ないやろみたいな)今後は自分の求めるがままに撮っていこうと思います。このブームはいつか去るかもしれない、去らないかもしれない。そういう感性の誤差と変遷みたいなのを楽しんでいきたい。

 

腹ごなし!彫刻の森ダイニング

散々野外作品を楽しんだのち、完全燃焼したのか残されたピカソ館やシンフォニーの塔などは「もういっか😁」となり(私たちはこういうところがあるのだ)パスし撤収。

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レストランで生パスタなどを食べて腹ごなし。このパスタ、生麺でもちもちですごく良かった!腹にたまりまくり!!

 

あ~楽しかった!

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満腹の腹を抱えつつ箱根湯本まで戻り、行きと同じくロマンスカーで東京に戻ったのであった。

ここ最近箱根に行ってもPOLA美術館しか行っていなかったので久々に彫刻の森美術館に行けたのが良かったな。今まで強羅ってぜんぜん行かなかったのだけど、POLA強羅駅シャトルバスの存在を把握したことにより、強羅を起点にPOLA彫刻の森を楽しむというテッパンコースが出来上がった感がある。次は寒い季節に行って温泉大満喫しながらもいいな〜などとワクワクは膨らむばかり。

今回も実に楽しい旅でした!引き続き夏を楽しむぞ!!

 

⛰️おわり⛰️

 

▽前回の箱根旅記録

aso414.hatenablog.com

▽去年の夏休み記録

aso414.hatenablog.com

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