関東は梅雨入りとなりましたが、その少し前、絶好のお天気に恵まれた5月某日にあとり氏(id:aatorii)と文学フリマお疲れ様会として箱根に一泊二日旅行をしてきました。
相変わらず大変楽しい旅行だったので、思い出ログを残します。
初日
ロマンスカー&箱根登山バスで移動
朝一でロマンスカーに乗って新宿から出発。
新宿NEWoManの早起きメルヘンで購入したサンドイッチと、前日東京駅でテンションが上がって買ったエルメのメレンゲ菓子で腹ごなし。
スタバは文フリで差し入れとしていただいたスタバギフトカードで購入させていただきました。お心遣い感謝…ッ感謝の気持ちでより美味く感じる…ッ
箱根湯本駅についたのは10時過ぎ。
お目当てのPOLA美術館への直通バスは出発まで30分以上あったけれど、山道を座れず行くのはつらいし~ということで席を確実にゲットすべく早めに並びました。
並ぶついでにPOLA美術館の前売り券も購入。少しお安めに買えてうれしいね。チケット購入は現金のみなので注意(バスはICカードOKです)
POLA美術館
直通バスで3.40分ほど走ったのち、POLA美術館に到着!
いやめっちゃきれい。
萌える新緑、降り注ぐ日光…!
POLA美術館に来るのが久々だった&以前来たときは薄曇りだったのもあって「こんなきれいな美術館だったか…?」と驚いてしまった。この時点で私たちのテンションは急上昇。天気がいいって最高!
まずは館内レストラン「アレイ」で早めのお昼ごはん
↑(左)ショップでインスタントルーを販売もしている。(右)コースターや砂糖についてるロゴがかわいい。
シーフードカレーをチョイス。マイルドでコクがあって美味しい~。
天気が良かったのでテラス席で食べたんですが、それも気持ちがよかったなぁ。
この時撮った写真、二人ともいい顔している。やはり自然光に勝るフィルターは無いということか…。
企画展「部屋の見る夢」を堪能
腹も膨れたところでメインの企画展へ。
SNSで感想を見たり、友人のyukiさん(id:senayuki)とあまねさんが行っていたのを知っていたのですごく楽しみにしていた。そして期待を裏切られない好き展示だった!
「部屋」にまつわる表現をテーマに、19世紀の作品から現代にいたるまで様々な作者の作品群が展示されています。
マティス作品は壁面のピンクと相まって、色合いが美しい~
光がさして暖かくて安全な、幸福なバカンスの日々を思うような作品たちだったな。深呼吸したくなるような雰囲気で、東京でやってるマティス展にも行きたいなぁと思わされた。
以前SPURで特集されていて気になっていた佐藤翠の作品群が見れたのも嬉しかった。
ドリーミー&ガーリーな雰囲気で、見ていて単純に楽しいし幸せ。特に好きなのは左のじゅうたんを描いた作品。パッと部屋で輝いて見えたな~。どれも風が吹き抜けてるみたいなすがすがしさもあり、好きだな~と思いました。
ピエール・ボナールの静謐な美しさ、ヴォルガング・ティルマンスのコントラストの利いた清潔感もとても素敵だった。
髙田安規子・政子の立体作品も外の景色とリンクしていて、見る時間によって印象が変わりそうで素敵。一つ一つのディテールが凝っているので見飽きない楽しさがある。
カラーフィールド展で見たモーリス・ルイスの作品もありました。一度いいな~と感じた作品を別の美術館で見るの「再会」って感じがして嬉しい。
展示スペースの什器も凝っていたし、展示のテーマと光が差し込むようなPOLA美術館の建物の相性もばっちりですごく総合的なパフォーマンス力の高い展示だったなぁと思います。
見て回るだけで嬉しい気分になれて、来てよかったな。久々に図録も購入したので、折々で見返したいなぁと思います。
ミュージアムショップでKUTANI SEALワークショップ体験
図録が欲しいな~と入ったミュージアムショップで、KUTANI SEALのワークショップが開催されているのを発見。
POLA美術館に縁のある作品群の転写シールを自由にレイアウトしてオリジナル久谷食器が作れるというもの。
マティスやルノワール、岸田劉生の麗子像などアート作品モチーフのシールがどれもかわいく、気分が爆上がりした我らはいそいそと参加することに。
沢山のシールがなんと貼り放題!(※一部枚数制限有のものもあり)
好きなだけ好きな場所に配置していくのは胸弾む経験でしたが、逆に取捨択一ができないという落とし穴にはまる我々。
ワークショップの所要時間は1時間だったので、40分でデザインを決めて、残り20分で貼り付けていこう!と計画したものの、考えれば考えるほど「シール多すぎてうるさいかな?」という迷いと「折角だからもっとシールつけたい!!」という下心が悪魔合体。思わず「貼り放題 それが私を 狂わせる」(字余り)という、別になんも上手くねぇ句を詠んでしまう始末。
「もう正解が分かんない…」と半べそをかく大人2人でしたが、どうにかこうにか形にしてフィニッシュ。
あとり氏はマグカップ、私は小皿にしました。
後日届いた完成形がこちら。
可愛くできた〜!!
しかしこういうご当地(?)KUTANI SEAL、かわいいし楽しくてハマってしまいそう。旅行先で見つけたら今後も積極的に参加していきたいな!
念願のデカコーヒーフロート
↑(左)あふれんばかりのソフトクリーム。しかし今思うと結構危険な場所にバニアちゃんを置いているな…(右)デカコーヒーフロートを接写するあとり氏
さて、ワークショップで全身全霊を燃やし疲労困憊の我らは流れるように館内カフェ「チェーン」へ移動。
噂(?)のデカコーヒーフロートを半分こし、瞬く間に平らげました。これ、あとり氏が以前来たときにオーダーしてあまりのデカさに唇を青くさせながら食べたという伝説のメニューで、絶対食べたい!と狙っていたので今回食べられて嬉しい~。
濃厚なソフトに苦みのしっかりあるコーヒーゼリーが最高マッチ♪また食べたいな~と今でもたまに思い出すほど好みでした。
他にもメロンソーダなど惹かれるメニュー多々。サンルームのように陽が差し込んでいてかなり暖かいので、冷たいフードが充実しているのかもしれないな。
HIRAKU Project Vol.14「丸山 直文 水を蹴る―仙石原」
一息ついた後は、アトリウムギャラリーで展示されているHIRAKU Project作品を鑑賞。
水に溶けだす瞬間みたいなタッチが童話的で素敵だったな。
年明けに銀座sony parkの山口幸士のウォールアートを思い出しました。
お庭も散策
チェックインまであと少し時間があったので、美術館の庭園も散策。
整備された散策道に気ままに立体展示が置いてあってダンジョンぽくて楽しかった。
本日のお宿、ふふ箱根へ
たっぷりPOLA美術館を堪能したのち、そろそろ宿に行きますかということに。
バスはちょうど出てしまっており、次を待つのと歩くのでは到着時間がほぼ同じだったこともあり、30分ほど歩いて宿に向かうことに。
30分くらい余裕っしょ♪と思っていたものの、道中の歩道が車道とかなり近くてヒヤヒヤしたり、ものすごい硫黄の匂いが強いゾーンや、虫が飛び交ってるゾーンなどなかなかに悪路だった。
二人でいたのでギャーギャー騒ぎながらいけましたが、一人だったら大後悔だったかもしれない…。
そんなこんなして、今回のお宿「ふふ箱根」へ到着!
以前あとり氏とふふ河口湖へ泊って、そのあまりの景観の良さに大感動したのでふふ系列を攻略していこう!という気持ちに燃えに燃えていたのです。
河口湖に比べるとややこじんまりとした造り。
寄木細工っぽい和テイストの家具がかわいいね~。箱根の山道のイメージなのか、そこかしこに岩(石?)が鎮座していてちょっと面白い。
今回のお部屋はこんな感じ。
コンパクトだけど十分!大きな窓から強羅の新緑が望めて美しい。
奥には大きめのウォークインクローゼットもあり、連泊を想定した宿なのかなぁという気がした。
公式ユニフォームに着替えて、ZINEデータ販売開始!
何枚か写真を撮ったのち、我らが「公式ユニフォーム」と呼んでいるホテルの館内着に即チェンジ。お、落ち着くぜ…。
夕飯までのすこし時間があったので、文学フリマで販売したZINEのデータ販売に伴う諸々の最終確認をしたのち販売を開始しました。
販売開始のツイートをしてほんとすぐに購入通知が来て、あまりの速さ&ありがたさ&嬉しさに「やった~~~~!!!」と言いながらベッドの上で二人でローリングしました。
これは盛っているわけではなく、ほんとにした。いい大人でも嬉しいとローリングしちゃうのよ、怖いね。
ご機嫌の鉄板焼き
夕飯は鉄板焼きコースにしました。
購入通知が来ることの嬉しさにテンションがブチ上がり、宴気分が止められなくなった結果シャンパンをオーダーするという浮かれっぷりを見せつつ、本当に幸せ気分で美味しい食事を山盛り食べました。
あまりに浮かれすぎていて、メインの肉が焼けた後の姿を収めていなかった…。
そしてこの時、隣にいたご夫婦がふふヘビーユーザー&グルメにうるさい方々だったようで、メインに行く直前ぐらいにシェフに対して食事の内容に関しての苦言を呈していて場に緊張感が走ったのも思い出深い。
シェフが何度か奥に引っ込んだので「シェフ…泣いてんのか…?」って心配になってしまいました(んな訳ない)
DIVAの垢ぬけに興奮しながら夜は更けていく
食後、大浴場で温まった後は部屋でだらだらタイム。
部屋のTVであとり氏推しDIVAゆっきゅんの新曲PVを見ていたら、過去作品に比べてビジュアルがすっごく洗練されていて「磨かれてる~~!!」と大興奮。
もともと世界観がしっかり完成している素敵DIVAでしたが、なんかどんどんレベルアップしていてすごい。
本人だけではなく、ダンサーズも同じく洗練されていっていて「若者が美しくなっていく姿、こんなにも嬉しいものなのか…」とびっくりしてしまいました。アイドルを推す楽しみってこういうのも含まれてるのかなぁ~、そんなことを思いつつ就寝。
2日目
ド快晴、助かります。
まだまだ宿を楽しむぞ!
まずは朝風呂
朝起きてしばらくだらだらした後に気力を振り絞って(?)大浴場へ。
時間がちょうどはざまだったのか、私たちだけの貸し切りでした。
新緑が迫ってくる…ッ!!
すごく清々しく美しくて朝から嬉しくなってしまった。
朝風呂っていいな…眠くても頑張って起きなきゃいけないね…。
たっぷりの朝ごはん
これでもかと出てくる朝ごはんに笑い止まらず。
メイン(?)のおかずたちがまるで玉手箱のようにきれいな陶器の箱で出てきたのに驚いたな~!
家では洗い物が面倒でこんなたくさんのお皿を使うことってほぼないので、外食でたくさんお皿が出てくるのを見ると嬉しくなってしまう。
ご飯が窯炊きで、さらにテーブルにそのままドンとおいてくれるのも嬉しい。白米なんていくらでも食べたいからね♪
多様なおかずに米を食べる箸も進み、多分腹12分目くらいまでなりました。食べすぎ、でもいいヨネ幸せだもん…。
部屋で足湯を堪能
満腹にややよろめきながら部屋に戻ってからはメイクや荷造りを粛々と。
今回はレイトチェックアウトで12時まで部屋にいれたのだけど、部屋風呂で足湯しながらサービスのみかんジュースを飲むなどしていたらあっという間に時間になってしまい、しぶしぶチェックアウトとなりました。
早雲山駅~箱根湯本
宿の送迎車で早雲山駅へ。
この日、芦ノ湖あたりを散策しようか~と話していたものの、そんなことしてると箱根湯本エリアで予約していたワークショップに間に合わないという事実が発覚。
箱根って…広いッ!!!
サクッと芦ノ湖はあきらめ、しばらく早雲山駅周辺で景色を楽しむなどして時間を調整することに。早雲山駅は広い&きれいで、お土産ショップも気の利いたものがたくさんあったし見ててとても楽しかった。
もう少し時間があったら、展望テラスでドリンクとか飲みながらのんびりしたかったな~。また今度機会があればぜひしたい。
まさかの推し新規絵
そして早雲山駅ではまさかの出会い(?)もあった。
展望エリアに行ってみよ♪とエスカレーターを上がった先に見覚えのある姿…。
↑パネルになって周りをロープで囲われるのめっちゃウケる…。
そう、漫画弱虫ペダルの黒田雪成だッッ!!
「「ユキちゃんじゃん!!」」と思わず声をそろえるあそり。
思えばここは箱根。そう、強豪箱根学園のおひざ元なわけで…タイアップしていても何もおかしくない。何故か思いもしていなかったのでめちゃくちゃに驚いてしまいました。
黒田がいるということは…ほかのキャラもいるのでは…とウロチョロしたら
いました!
うわー-!!!箱学だけと思いきや総北もい…
T2ちゃんがいます!!!!!!
わたくしごとではございますが、以前手嶋純太、ひいてはT2に狂いに狂っていた頃がありましたもので、思わぬところで推しの新規絵を目撃して完璧に挙動のおかしい人になってしまった。
何度も載せちゃう。
かわい~♡衣装の着方の違いめっちゃ解釈に合う~~~♡♡
はぁ大満足、この日一番アドレナリンがでた瞬間でした。
興奮しつつ、ケーブルカーで強羅まで。乗ってる間もずっと「T2ちゃんが…純太が…」とうわごとのようにつぶやいていた気がする。ここら辺の道中の記憶がない。
鈴廣かまぼこを満喫
さて、強羅から箱根湯本まで降りてから乗り継いで風祭駅へ。
何度も箱根に遊びに来ているのに、風祭駅におりたのははじめて。素敵な名前の駅だね。駅降りてすぐに巨大な鈴廣蒲鉾運営ショップ「すずなり広場」(すげぇ名前だ…)が鎮座しており、ここのショップが広さ・品ぞろえがものすごかった。
かまぼこ手作り体験教室
この日のメイン、かまぼこ博物館で開催されている「かまぼこ&ちくわ手作り体験」へGO!
あとり氏が見つけてくれたこのワークショップ、とっても楽しかった~!
自分ですりみを練りこみ形成していくというもので、シンプルで簡単に見えるけどきれいな形にするのはなかなか難しい。
はじめに鈴廣かまぼこの職人さんが見本を見せてくれるんだけど、まったく無駄のない動きでサッサッときれいに形成していくのでホ~ってなってしまいました。職人技だわ…。
ギャーギャー大騒ぎしながら楽しみました。同じチームは小学生ぐらいのキッズたちばかりだったんですが、完璧に同じ目線で取り組んでいた。
ちくわは形成が終わって20分くらいですぐ焼き上がりので出来立てをいただけます。
あそ作ちくわ。噛みつきやすいようにへこみをつけたのがポイントです。
香ばしさとすりみのスムーズさ、程よい弾力…。とっても美味しかった!
かまぼこの方は出来上がるまで一時間ちょいかかるので、その間は館内の展示を見たり、すずなり広場でお土産を物色するなどして時間つぶし。
かまぼこ博物館の展示、なぞのかまぼこコンセプチュアルアートがあったり、かまぼこの素晴らしさを楽しく学べるゾーンが充実していたりとかなり見ごたえがありました。
左)アート作品「かまぼこの天使」難解だな~!
中央)高たんぱく低脂質、大好きな言葉です。
右)アクリル板に閉じ込められるオリキャラ「グっちゃん」
出てすぐのところに、巨大魚(かまぼこの原材料のグチかしら…)が悠々と登ってるのも景気が良くていい。鯉のぼりと思いきや、ただの巨大魚ってところも好きです。(鯉のぼり、母の存在が消されてるところが気に食わんので)(家父長制を許すな!!)
お土産抱えて帰路へ
すずなり広場でたくさんの品ぞろえの前に理性を失い山ほど買い込んだのち、手作りした蒲鉾を受け取って夕方過ぎにロマンスカーで帰途に尽きました。
夕飯は鈴廣「金目鯛のあぶりめし」
分厚い金目鯛がたっぷり乗っていて嬉しい。甘辛かな?と思いきや醤油のしっかり立った塩気つよめ味で、酒のあてにもよさそうな大人の仕上がり。美味しかった~!
新発見好きフード
今回、すずなり広場で様々なお土産を買った中で新発見&好きだったものを2種紹介。
湯もち本舗ちもと「湯もち」
このド渋いビジュアルを見てくれ…!
白玉餅の中にカットした羊羹が練りこまれているという、白玉も羊羹も好きなわたくし大歓喜フード。ふわふわの生地にしっかりとした羊羹が紛れ込んでいる、何とも言えない不思議なハーモニーがすごく好き。やわらけぇモチっとした食べ物大好き!!濃い目の緑茶と合わせると最高です。
汐風のカフェ「お陽さまシフォン(プレーン)」
すずなり広場にあるカフェで販売。ドでかいので持って帰るのがやや難儀ですが、ふわ&ムチッのすごく好きなシフォンケーキで大満足!蒸しパン的な食べ応えがある。
プレーンのほかに、抹茶とアールグレイの味展開があったので次行くときは別味にしてみようかな。ショッパーのデザインもかわいいね。
あ~楽しかった♪
振り返ってみると、一泊二日とは思えぬ充実ぶり。
今回は文学フリマ打ち上げであると同時に、裏テーマに「手作り体験」を掲げていたので、KUTANI SEALワークショップや鈴廣かまぼこ手作り体験に参加できたのがすごくよかった。
参加することでよりその場の思い出の密度が高まる感じがするし、手を動かして何かをするのって単純に面白い。
思えば学生の頃って強制的にこういうイベント参加があったよな~あれってかなり貴重でありがたい機会だったんだな…。当時ダルいな~って思ってた自分の馬鹿野郎…ッ!
今後も旅先で何か素敵なワークショップがあったら積極的に参加していくぞ!という思いを強めた旅となりました。旅行楽しいな~早く次の旅に出たい!
完!!
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