青森旅行最終日です。
1日目、2日目はこちらから。
三沢駅でのお優し対応に涙
この日は八戸駅に荷物を預けて、三沢駅経由で十和田美術館へ向かう旅程。
三沢駅には青い森鉄道(名前可愛いね)で向かうんですが、この路線はICカード非対応。そのため紙切符を購入したものの八戸を出た瞬間にその切符を紛失したことが判明。そんなことある?無能すぎて笑えちゃう。
三沢駅の改札で駅員さんに再購入させて欲しい旨を申し出たら、なんと八戸駅にわざわざ確認の電話をかけてくれて「改札そばに落ちてたみたいなので、再購入は不要ですよ☺️」とそのまま通してくれた。親切すぎんか!!??東京なら絶対再購入一択です(それが悪いわけでは全く無い)
しかもこの駅員さん、私がバスの乗り換えがあると言っていたからか「お待たせしてごめんなさいね」とまで言ってくれて動揺してしまった。謝らないで!!私がまぬけで馬鹿なだけなので!!!(それはほんとそう)
もうこの対応で私の三沢駅への好感度は上がりに上がり、もはや青い森鉄道すら好きになってしまいました。運賃たけぇ〜!とか思っててごめん。コラボ相手のセンスも最高だし大好きだヨ青い森鉄道。(後日感謝のメールを送った。グッド接客は積極的に本社に伝える派)
しかしこの旅の初日から薄々勘づいてはいたが(?)、青森の人グッドバイブス持ちが多すぎる。なんで?県民性?最高大好き。
↑可愛すぎて写真撮る手が止まらなかった11ぴきのねこラッピングトレイン。
地元の名店。相馬菓子舗で理性をなくす
さて、三沢駅からバスで走ること40分くらい。
十和田に着いてからまず向かったのが、今回ぜひ行きたかった菓子屋さん、相馬菓子舗。
青森のアップルパイ特集とかを見ると絶品との誉れ高く、売り切れになることも多々ということで期待膨らみまくり。
無事ゲット♡美しい佇まいだ…
店内に入った途端なんともいえない焼き菓子の甘~い良い香りがして思わず歓声を上げてしまいました。そしてアップルパイ以外にも惹かれるものがたくさん。
スタッフさんとシェフがいたんですが、すごく親切に色々説明したり試食させてくれて嬉しかったな。
あんまりにも何でも試食させてくれるので、このままではお腹いっぱいになっちゃうかもと思った私が、あとり氏に「これは(小倉バターサンドの試食)半分こしよう」と提案したら「嫌だ!!」って断られたの今思い出してもウケちゃう。食いしん坊な女♡
しかし試食させてもらうもの全てが美味しくて「あれもこれも全部欲しい!」となってしまい、もはや「何を買うか」というより「いくつ買うか」になっていき、
結果です。
買いすぎだよね、わかっている…。
でもどれも本当に美味しかった。特に小倉バターサンドとレーズンサンド。クリームにしっかり塩気がきいていて、すごくしゃれた味です。スポンジもしっとりなめらかで…近所に欲しいよ~~!
アップルパイは近くの公園のベンチで即食べ。ジュース飲んでるのか?ってくらいリンゴの果汁が滴ってくるジューシーさ…!こんなに汁気の強いリンゴをのせているのにパイ生地はサクサク!すごい!なんでこんなことが可能なんだ…?
二人して「美味しかった♡」「食べれてよかった♡」ときゃっきゃしてしまった。楽しい思い出のひとつとなりました。相馬菓子舗、ずっと長く繫栄していてほしい…!
十和田市現代美術館
アップルパイでご機嫌になったところで、本日のメインスポットである十和田市現代美術館へ。
2015年に母と来て以来なので本当に久しぶり。前来た時「アクセスがネックすぎて2度と来ないだろうな…」と思っていたのでなんか感慨深い。また来ましたよ。
げんびさんぽで解釈のとがりを見せつけろ!
十和田市現代美術館で不定期開催されている鑑賞プログラム「げんびさんぽ」にも参加しました。これは美術館スタッフと来客者が一つの作品を40分ほどかけて鑑賞しながら印象や感想を話し合うというプログラム。今回は10名くらいでソ・ドホの《コーズ・アンド・エフェクト》を鑑賞しました。
高さ9メートルにもなる大型オブジェで、ぱっと見の印象は色のグラデがきれいでステンドグラスみたいだな~と思ったものの、よくよく見ると樹皮性の人間が放射線状に連なっている。こえ~のよ。
角度を変えたり寄ったり離れたりしながら、鑑賞者がそれぞれ思い思いに感想を言っていくんですが、私とあとり氏は結構ディストピア的な印象を感じており「人を食う化け物っぽい」「食われたらこのピースの一つにされる」「コピー人間を作り出す工場なんだ」などなどまぁまぁソリッドな解釈を披露しまくり周りをやや引かせてしまいました。ほかのひとはもっとポジティブな印象を受けていたのに本気でびっくりした。
いや絶対ディストピアでしょ!?みんな解釈ぬるすぎん!?とか横暴にも思っていたんですが、後ほど作品説明を読むと輪廻転生と世代間の繋がりと展開を表してるといった結構ポジティブな作品だったので自分たちの解釈見当違いで爆笑しちゃった。ピエロと呼んでくれよ。(でも作品を見て感じる感想に正解はないのでヨシ!)
館内コレクションを堪能
館内にたくさんある作品群も堪能。
いいの?ってぐらい近くで見ることが出来たり、実際作品の中に入って楽しめたりと、自分と作品の距離が近く楽しめるのが嬉しいなぁ。
以前来たときはまだ現代美術への苦手意識があったのでイマイチぴんと来なかった記憶があるんですが、今回はすごく楽しめた。こういうことがあるので、一度行ったことのある美術館の再訪って楽しいな~って思う。
企画展「劉建華 中空を注ぐ」
企画展は劉建華。この企画展が面白そう!と思ったのもここに来たいと思ったきっかけだったんだけど、想像通りとても面白い展示だった。
ワンフロアをブチ抜きで展開している陶器のインスタレーションはすごいインパクト。
陶器の白磁が美しくも廃墟っぽい空恐ろしさもある。よくよく見ると白菜とかテディベアとかかわいいモチーフのものが散乱していて、遠くから見る面白さとそばによって見る面白さどちらもあるのがよかったな。すべて割れて壊れているので、物質主義の儚さみたいなものも感じた。
個人的に好きだったのは上海の風景を模した陶器作品《水中倒影》
幻の中であいまいに揺らいでいく上海ってかんじだ。陶器なのにこんなにぐんにょりした感じが伝わってくるの凄いなぁ。
カフェ…思うところ有。
館内作品を見終えたぐらいで本格的に雨が降ってきたので、館内のカフェCubeで小休憩。クリームチャウダーとアップルパイを食べました。
アップルパイは十和田市の老舗「福田菓子舗」のものだそうで、添えられたアイスクリームも込でとっても美味しかった。が、クリームチャウダーはなんか…なんか…!?正直この旅で食べたものの中で一番イマイチだったな…。出てきた時点でやや分離してたので、多分本来の味が出てない気がする。なんだったんだ…温めすぎたのか…?
雨の隙間を縫って屋外作品鑑賞
この頃になると雨が降ったりやんだりの不安定な天気に。
なぜか二人して八戸のロッカーに大きな荷物と一緒に折り畳み傘を置いてくるという大ポカをかましたので、屋外作品は雨が止んだ瞬間を狙ってサクサクっと鑑賞。
屋外作品は館内のものよりももっとユーモラスで、街の風景にしれっとなじんでる感じが面白いし魅力的。こんな風に街の景色にアート作品がまざってるのっていいなぁ。
レベル高すぎ、十和田カフェ
帰りのバスまであと1時間ちょいとなり、雨が降ってるので散策もできないしカフェで時間つぶしをしましょうとなり見つけたのが「cafe happy TREE」
バス停すぐそばにある!という理由で選んだんですがコレが大当たりカフェ。
こじんまりとしつつもコンセプトを感じる可愛い店内ですっごく美味しいティーソーダとパンケーキをいただきました。
このパンケーキ、めちゃめちゃめちゃ美味しかった。マジで青森の甘味レベルの高さは何?ほんとありがとう。
ふわふわなパンケーキ生地にたっぷりのキャラメルソースが染み込んでとろとろになってて…そこに上手にキャラメリゼされたバナナが載ってて…添えられてたバニラアイスも美味しくて…。
この後バス移動だったので万が一でも腹を壊したら困ると思い2人で分けたんだけど、移動のことがなければ一人で食べたかった!!あと珈琲も飲みたかった!!
この旅で何度目かの「近所に欲しい…」という願いが爆発してしまった。あーまた食いたいよーー
いざ帰京。新幹線で駅弁タイム
さてバスで八戸に戻ってからは、新幹線で帰京の途に着きました。
八戸駅で40分くらい時間があったので、売店を隅々まで見聞して駅弁をチョイス。
こぼれイクラととろサーモンハラス焼き弁当です。これもめっちゃ好き駅弁だった!フレークが柔らかく塩加減もちょうどよくて、サーモンハラスのこってり具合がたっぷりの白米をガシガシ食べ進める完璧アシスト。鮭好き冥利に尽きる、今後見つけたら絶対コレを買うぞ!!
お土産紹介
今回のお土産集合図です(トートバッグ入れるの忘れてる)買ったなぁ〜!と思いきや半分は相馬菓子舗です。相馬菓子舗は本当に満足度が高かった…。他にもドライフルーツ系はばら撒き土産、サバ缶や鯖パテはタンパク質要因としてチョイスしました。こうみるとドライフルーツとポーチ以外は全部自分用だな、青森は美食県だったので置いてあるもの全てに「青森で買うんだから美味いはず!!」という誘惑を感じて買うのを止められなかった。こうやって沢山お土産並べるの楽しいね、これからも軽率にガンガン買っていきたいと思います。
あ~楽しかった!
振り返ると、アート、美食、買い物と好きなこと尽くしだった青森旅行。まぁ自分たちで旅程組むわけだし、ある程度の楽しさはもちろん担保されているわけだけど、今回はその想像を超えて楽しい!ワクワク!が頻発した旅だったなと思います。それはふいにプラスしたねぷた列車の美しさとか、想像を超える青森のスイーツレベルの高さとか、青森の人の放つグッドバイブスとかが全て合わさっての楽しいインパクトで、ほんと「これだから旅行はやめられねぇ!」って感じです。
今回の旅で青森のことが大好きになったので、まだ季節を変えて再訪したいな。いろんな地域に好きな場所が増えるのって宝物が増える気分で嬉しいもんです。
毎度(まじで毎度)楽しく付き合ってくれるあとり氏にも感謝!まさかの三部作となり、長いブログを読んでくださった方にも感謝。
また楽しい旅したいな。するぞ!おー!
完!
▽旅記録他もよければ