稼いだ金全部使うウーマン

賃金を燃やした炎で不確かな足元を照らす日々

2月のエンタメ消費

2月も終わった!東京は春ばりに暖かい日も多く、これは桜もサンタクロースばりに慌てん坊になり満開になっちまうのでは…と思うほどでした。今年は厳冬、お覚悟!みたいに煽られてコートを2着買った母が「聞いてたんと違う」と不可解な顔をしていたりもしてた。ドンマイ。

2月は仕事がにわかに忙しくなり、特に後輩の退職に伴い引き継いだ先に後輩の遺した爆弾が散りばめられており10回くらい吹き飛ばされてヨロヨロになり立ち上がった後に背中からさらに射撃を受けるみたいなことが頻発しなるほど厄年じゃねーのって感じでした。でも去年の地獄に比べればまだ足湯といった感じで、余裕っすね(イキリ)

そんな月のエンタメ消費です。仕事がややバタバタだったせいかあまり活字は読めず漫画やアニメをたくさん見ました。ていうか進撃の巨人をみました。

 

■映像系

 


TVアニメ「進撃の巨人」Season3 PV

進撃の巨人season1〜3

昔コミックスで追っていたんですが、途中離脱していた進撃。完結が近いというのは聞いていたもののあんまり気にしていなかったのが、フレンズの熱い推しによりアニメで再度最初から見始めました。

読んでた時も思ったけど、驚くほど全方位残酷物語で震えました。フレンズが「みんな驚くほどあっけなく死ぬから推しを作ってはいけない」という重たい進言をしている理由がわかる…。

主人公たちを守ったり導いたり励ましたりしてくれていた先輩格のみんなが巨人に食われるとき恐怖で命乞いするのが、あまりにも辛くてダメージを受ける。でもきっとこれがリアルな反応だし、それを思うとまじで心から戦争はしねぇぞという気持ちを新たにしました。最終章もアニメで追ってますが、ますます全方位残酷物語に磨きがかかってて震えます。どんな結末を迎えるか、須く見届けようぞ!(最遊記?)

 

 


君に読む物語(予告)

 

夫のフェイバリットムービーだとのことで視聴。すっごく昔の映画だと勘違いしていたので、ノア役の人ライアンゴズリングに似てるわ…と思ってたら本当にライアンゴズリングだったことに驚きを感じた(感想はそれか?)

身分違いの恋、認知症の妻を一途に支える夫…というラブストーリーの金字塔感あるけど、周波が違ったのかロマンティックに感じるよりやや狂気を感じてしまった。アリーにこんなに惚れる要素があるか!?自分勝手すぎん!?(顔は抜群にかわいいです!)

夫は「フォレスト・ガンプ」も好きなので、初恋の相手に一途な恋を捧げてずーーっと待ってる男の話が好きなんだな、ロマンティックな人間だな。という配偶者の感性への気付きを得るなどしました。南部の自然の映像はほんとに美しくて、白鳥の湖のボートのシーンは息を呑むほど綺麗だったな~。

 


【予告編#1】メッセージ (2016) - エイミー・アダムス,ジェレミー・レナー,フォレスト・ウィテカー 原題:ARRIVAL

メッセージ

公開当時見に行きたいなーと思っていたのに逃したのでネトフリに来たこのタイミングで視聴。

たしか映像化不可能といわれたのあの名作が映画に!みたいな煽りをされてたと思うんですが、あのバカウケの形状のことを指しているのかと思ってたら全然違った。いうてそんな難しい映像か?とか思っていたまぬけな俺様よ…

無事アハ体験できたけどやや平坦に感じて乗り切れなかった感があった。原作本読むとまた違った感想がありそうだな。積んだままなので(そんなんばっか…)読んでみようと思います。

 

■書籍系

進撃の巨人でメンタルジェットコースターになってしまったので平穏を求めて読んだ。想像以上にとてもよい〜。なんてことない日常を魅力的に書き出すのって難しいと思うのですごいなーって思いながら読んだ。

姉妹がベタベタした関係じゃなくて、気の合う仲良しさんって感じなのがまた良かったな。エッセイはもちろん、2人のかいた短編小説がどちらも凄く良くてめちゃ才能を感じましたね。なんか三浦しをん的なエッセンスを感じた

 

 

pink 新装版

pink 新装版

 

 そういえば岡崎京子作品読んだことないわーと思ったので試しに。表紙がかわい~と思って全然深く考えずに買った。昔からジャケ買い気質があるもんで…

自由気ままに生きているように見えて、街中でしゃがみ込みたくなるくらいの空虚を抱えてる主人公の永遠性よ…。ところどころに時代を感じる部分はありつつ、まじでこれが30年以上前に書かれたとは思えないほどに色あせない尖りを感じる。みんなが岡崎京子に魅了される理由がわかるね。

 

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)

ヘルタースケルター (FEEL COMICS)

 

 pinkを読んだついでにこちらも。

岡崎京子世代ではないので、この作品を知ったのは映画からなんですが原作を読むとパワーがすごい。これにいろんなクリエイターが影響を受けたっていうのもわかる。

今の時代に読んでも、読んでて作者の感性と発表当時の時代がミラクルマッチしたうねりを作っているのを感じるもんな。すごいな~

原作を読むと、映画よりずっとりりこを魅力的に感じるしこずえの空虚さが際立つ。

 

 

愛すべき娘たち (ジェッツコミックス)

愛すべき娘たち (ジェッツコミックス)

 

 某お笑い芸人の、娘にかわいいと自覚させないためにかわいいって言わない発言にハァ?って思ってたらTLに流れてきたので読みました。前から評判は知っていたけど、とてもよきだった…。「分かってるのと許せるのと愛せるのとはみんな違う」というの、すべての人間関係における真理だよな、と思う。

 

本屋さんで待ち合わせ

本屋さんで待ち合わせ

 

阿佐ヶ谷姉妹のエッセイに三浦しをん味を感じ、久々に三浦しをんエッセイを読みたくなって購入。多分高校生ぐらいの時に読んで、面白い人だなーって思ってた気がするんだけど今読み返してもまたいい。

昔はずっこけエピソードやテンション高めの語り口がおもしろ~って思ってたけど、今読み返すと軽妙でライトな語り口の中に見え隠れする文学的教養(風景や人の会話から思い出す詩をそらんじるところ、いつもカッケェ~ってなる)や歴史や人への温かいまなざしみたいなのがすごく素敵だなあと思うなどした。

 

 

アニメで追おうと思っていたけどもう辛抱たまらん、続きを読ませてくれい!ってなりサクッとコミックス最新巻まで読んでしまった。

読んでる途中「えー!?」「おお…」「えーー!?」「おおお!?」「えーーーー!?!?」って感じで相変わらずメンタルジェットコースターをキメまくってしまいました。何なのこの誰も幸せになりそうもない物語は…

もうはよナウシカ的な子が表れてランランララランランラン♪して巨人を静めてくれ…と切に願ってしまうけどそんなことにはならないんでしょうね。とにかくもう明日にでも最新刊が読みたいんだけど5-6月かぁ…先は長いわい。

 

 

ついに完結しましたね。

こんなパーフェクトエンディングあります!?ってぐらい完璧で、震えてしまった。多くは語彙がないので語れませんが歴代の登場人物たちの苦労や努力や成功や絶望が、素晴らしい形で昇華されたように感じました。あと瀧山がさ〜!瀧山〜!!幸せになってくれ〜〜〜!

対談がすごく面白かったので、特装版買ってよかったな〜って感じです。

 

Podcast

家事をしてる時の作業音楽ほしいなーと思ってなんの気無しに聞き始めたらゆるいが神経が太い感じのテンションが今の気分にベストマッチ。

ジェーン・スーはたまにエッセイを読んだりしていたものの、少し理屈っぽさを感じてあんまりだった気がするんですがトークでの波長がバッチリあったのであった。リスナーの実の上話に、大袈裟ではなくでも肩を寄せてる感じの相槌がとても沁みます。相方の堀井美香アナとのかけあいもタイプが違うのに気の合う女同士って感じで、女の益体のないおしゃべりラバーには温泉のように効くのであった。最新話の昨日のことのようにSATCを語るの回もおもろだったな。引き続き楽しく追っかけようと思います

 

こんな感じでした。

結局今月も美術館にも映画館にも行けなかったのが無念ですが、久々に必死になってアニメや漫画を読んで楽しかったな〜。3月もイカしたエンタメ摂取に邁進していこうと思います。完!