稼いだ金全部使うウーマン

賃金を燃やした炎で不確かな足元を照らす日々

9月のエンタメ消費

今年もあと20%しかないとかウケますね。何事も成し遂げていないんだが!?とややギレ気分です。振り返ると今年ほぼずっと緊急事態宣言だったな~そのせいか~まぁコロナ禍前も何か成し遂げていたのかと問われれば別に成し遂げてないんで、通常運転といえば通常運転です。

残り少しということに急かされる気分もありつつも、これからの季節や年末年始は大好きなのでわくわくした気持ちもある不思議な気分。

そんな9月のエンタメ消費です。

 

■映像系


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映画「グリーン・ブック」

人種差別の残る南部でツアーをする繊細な黒人ピアニストと、運転手をする粗野な白人のロードムービー。美しい南部の景色は旅行に出れないこの身にはまぶしいほど美しかったな~

ヴィゴ・モーテンセンの愛嬌たっぷり粗野おじさんも最高でしたが、マハーシャラ・アリの繊細でドリーミーな美しさが本当にまぶしく美しかった…。差別を描くという面では色々不十分を指摘されていたりもするようだけど、最後のパーティーのシーンは人のやさしさとか正しさを信じる気分にさせる力があったなと思います。

 

映画「007 カジノ・ロワイヤル

最新作放送を控えて、過去作復習しよと思って見始めました。久々に見たらダニエル・クレイグが若すぎてびっっっくりしました。マッツ・ミケルセンも若い。もはやギャルでは?と思うほどに若い。カジロワのボンド、生意気でわがまま、へまもするがそこがキュートでしょ?という制作者のあざとさを感じるんですが、本当にグッとくるので大成功ですね!あれはモテる!

あと、人様に借りた金でかけ事はいかん(いかん)という認識を深めました。(当たり前体操)

そういえば見たことなかったなと思ってネトフリに上がったタイミングで見たんですが、若き日の岩下志麻がお美しすぎて圧倒されました。美貌…ッ!!って感じだった。綺麗なものって景気がいいなって思いました。見た後狂ったように岩下志麻の画像を検索しまくった。美しい…美…!

 

■書籍系

先月から松田青子作品ブームが来ているのでこちらも。短編集なのでさらっと読めるし、どれもこれも自分が感じたことのある違和感とか辛さ、嬉しさに寄り添ってくれているようで好きでした。「向かい合わせの二つの部屋」と「許さない日」が特に好きでした。「許さない日」に関してはリズム感といい熱量といい、「筆のってんねぇ~!」と掛け声をかけたくなるほどであった。(これ前も言ってる気がする)

 

今更すぎるんですが、kindle unlimitedに出てたので何の気なしに読んだところすげ~~~~よかった。毎度言うけどみんながいいって言ってるものには理由があるんだわ。

大きなテーマである”エンパシー”という概念、読むまで知らなかったんですけど人間生活において必修項目すぎて人生のテーマとして掲げていきてぇ!となりました。

きれいごととか理論ではない、ストリートにおける連帯や思いやりの重要さや尊さにグッときました。続編も出てるので、折を見て読みたいと思います。

 

読書エッセイが好きなので、何の気なしに読んだんですがすごくよかった!!

本を読む人間の、柔らかな部分をすごく丁寧に描き上げてるな~と感心しました。センスのいい友人へのあこがれにも似た愛情とか、めちゃくちゃわかるんだわ。軽妙な読書エッセイコミックでありつつ、センシティブな文系女子の思春期を鮮やかに描いていて、これはええわ~と思わず声を出してしまったよ。19話目「ばななのこと」で書かれる「人生に答えが欲しいから読む」というの、わかりみでしかない。

はるな檸檬Zucca×Zuccaの軽妙なイメージしかなかったんですが、傷つきやすくてナイーブな感性がすっごく好きだな~!と開眼した気分でした。

 

これはいい!て思った本に出合うと、同じ作者の本を読み漁る癖があるのでこちらも。

これも同性へのエールがあふれ出ていてすごく好きでした。私は出産経験はないですが、ものすごく励まされる気持ちになった。先月読んだ松田青子の育児エッセイでも書かれていた、産んだ後の女クソ疲れている問題を胸に刻んで今後の出産祝いのお見舞いなどをこなしていきたいと思います。

 

怒涛のはるな檸檬ブーム。こやつ優しくて弱くて感受性の強い女性を書くのうますぎか?

 

去年の仕事デスロード真っ只中に読んでいたのをKindleで見つけて再読したら、ダメージを受けてる時の自分がどれだけ惨めに感じられるかとか、些細なことに感じすぎてしまうこととか身にしみて分かる…という感じでした。渦中にいた時は読んでもなんかもやっともイラっとも言えない気持ちを感じたんですが、多分エミのように休みという判断を取れない自分へのモヤモヤだったんだな。

ダメージから回復した今、エミのようにかつての私のように弱っている友達がいたら寄り添ってあげたいなとしみじみ思うなどしました。

 

断片はTwitterランドで見ていて気になっていたので全巻まとめて読みました。独自のテンションにはじめ乗れなかったんだけど、2巻ぐらいでチューニングが完了してからはすごく楽しく読みました。お互いがいるとお互いが幸せな男女が、ああいう形で結末を迎えるのがすごくすきだし、今の物語だなーっと感じました。

 

タイムラインでおすすめされてて、よさそー!と思って読んだらすごくよかった(小並感)

作者の前作?のプリンセスメゾンでも思ったけど、真摯に一途に人生を生きる女性を描くのがうますぎる。友達が幸せでいて欲しいと願うみたいに、キャラクター達の幸せを願ってしまう系漫画です。続きも楽しみだな〜

 

以上!

振り返ってみると9月は書籍が多かったですね。小説強化したいとか言いつつエッセイとか漫画が多かったな。でも凄く感じ入る作品が多くて、9月は豊作だったなー!と感じます。

なんか人の柔らかさに触れてグッと来てることが多かった。秋は慕情の季節だから、なんだかそんな気分だったのかもですね。

10月も楽しくエンタメ摂取しようとおもいます、完!