ゴールデンウィークも終わり、急に始まった仕事ぷよぷよに絶望している昨今です。辛いことは楽しかった物事の振り返りで上書きするに限るので、一心不乱にブログを書いております。
まずはノロノロしていたら書き損じていた3月分も合わせて、2ヶ月分のエンタメ消費まとめです。
書籍
新聞連載していた頃から評判が良くて気になっていたこちらがついに単行本化したのでいそいそと発売日に購入。
ミステリー作品ではないのに、読むのをやめられない疾走感があってあっという間に読み終えてしまった。必死に生きる子供の健気さと、それがある一点でどんどん暴力性を孕んでしまう様、何かのはずみでどんどん良くない方向に転んでいってしまうのが辛かったなぁ。でも決してバッドエンドではなくて、断ち切れた絆がまた違う形でふっと繋がるような、そういう希望も感じられる終わり方なのが良かった。同性同士の連帯を脆いものだと断じないところが女の書いた物語って感じでそこも好きだった。
川上作品を読むといつも季節の変わり目的な、切ないとも息苦しいとも言えない不思議な感覚を持つので春になる前のタイミングで読めてよかった。
大好きなパリパリ伝説の最新刊だっ!!とぶち上がってしまいました。パリパリの、ハイテンションではないのに日常を魅力的に描写し、かつ異国の雰囲気もあるところ本当に好きです。
今巻は主にコロナ禍での出来事がメインだったので、日本以外でのコロナ禍を感じられるという意味でもすごく興味深かった。
高校生の頃に文庫を買って、何度も読み返していた美人画報が復活したと聞き急いで購入。
読んでて当時を思い出して懐かしすぎる気持ちになりました。当時モヨコのオフィスのお洒落さに衝撃を受けていたなぁ(そして今見ても可愛い)
正直、今の感覚で読むとだいぶムムムな感じのところも多いのですが(そしてそれは作者本人もそう言っていた)そういうところも踏まえて、当時の自分を思い出せるタイムカプセルのような本だったなぁ。モヨコの描く女は今も昔もギャルくて大好き。
久々に三浦しをんのエッセイが読みてぇと思って購入。
三浦しをんの一見すごく内向的に見えるのに懐っこく人物を描写する様が好きなので、出会った人とのエピソードが豊富な旅エッセイを特に楽しく読みました。根本的に「人間」を愛してる人だよなぁといつも思う。文学的素養値の高さを折々で感じるところも好き、私も物事をより鮮やかに受け止められるように色んなエンタメを吸収してぇッと思うもんなぁ。
映画を見たら無性に読みたくなり、実家に帰って黙々と再読に励みました。兄がスラダンど真ん中世代&母も好きなので、旧完全版が揃っているのだ。
かれこれ10年ぶりくらいに改めて読み返しましたが、漫画としての完成度の高さにびっくりしちゃう。読むのをやめられないし、どの登場人物のことも大好きになっちゃうなぁ。それは作中で一本筋を通したスポーツマンシップ、バスケを愛さずにはいられない気持ちというのが貫かれているからなんだろうなぁと思うなどしました。
あと花道のあまりの愛すべき後輩ぶりに衝撃を受けました。以前読んだ時はバカだなぁ😄って感じだったのに、今やこんなんチームにいたら可愛がりすぎて結婚式で号泣しちゃう…と意味わからんことを考えてしまったもん。でも多分花道の結婚式でゴリもみっちゃんもりょーちんも泣くでしょ…特にゴリとみっちゃんは号泣でしょ…
私は海南戦でゴリが怪我した時、部屋の外から「打倒海南!!!」って叫ぶ花道が大好き。陽の者すぎんのよ…ッ!!
Twitterで流れてきて気になったので購入。
これすごい好きだった!辛い状況にいる弱いひとを優しい繭で包んでくれるみたいな話で…
やり切れなさと切なさとオモロが完璧な配分で混ざってるの、竹内作品だなって感じ。
森拓郎のKindle Unlimitedに出てる本あらかた
体型改善期間中、食事管理ツラすぎワロロンってなった時にテンションを上げるために森拓郎著作をKindle Unlimitedで読みまくっており、こんなにお世話になってるのにビタイチお金を払ってないことにいちまつの罪悪感すら感じている。
ダイエット本て色々あるけど、理屈と語り口に相性の合う合わないがあるので「この人で!」というのを見つけると親を慕うような気持ちでその作者の本ばかり読みがち。
徹底して食事管理の大切さを理屈を込みで語るので納得感があり「ですよね…(しぶしぶ)」って感じで高タンパク低脂質食に向き合うことができた、サンキュー!今も食事が乱れた後は自省の気持ちも込めてぱらりと巡ったりもしてます。
連載当時から気になっていた女の生き様インタビュー集な単行本化ということでいそいそ購入。
それぞれの性格が出てて面白く読みました。みんな根性と負けん気があってすごい…ッ!(浅い感想)読む前は、いい意味でキャラが強く立った完成された芸能人ってイメージだった人たちが血肉の通った人間に見えてきてよいなぁと思いました。読んだ後、出てくる人の好感度が自ずと全て上がるのは著者の対象へのリスペクトが下地にあるからだろうなぁと思うのでそこも含めてすごく好きな本でした。しかし登場する女たちが皆あまりに気高いため、自分にがっかりしてる時に読むと心のリストカットになる可能性があるので注意ッ!元気な時に読もう!!
映像
映画 THE FIRST SLAM DUNK
大人気なのは知っていたもののなんとなくみるタイミングが掴めなかったんですが、お友達のyukiさん(id:senayuki)がみるみるスラダンに狂っていく様を見てこれはとてつもない予感!と思っていそいそレイトショーで見てきました。
りょーちん…!?!?こんな過去が…!?って感じで、まじのまじのまじの初耳だったので(みんなそうだろうが)超驚いたしよりよりりょーちんのことが大好きになりました。私は原作を初めて読んだ小学生の頃からりょーちん推しだったので、キャラの解像度の突然の爆上がりに動揺すらした。
原作者監修なだけあって、すごくクオリティが高く、新規を楽しませつつも原作ファンも大納得させるという凄技を見せられてオタク感動。試合結果を知ってるのに、最後までハラハラさせられました。原作の感想にも書いたけど、スラダンの「バスケが大好きで、バスケをすることが人生の救いになる」という建て付けが大好き。
展示・その他
・第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館展示帰国展 ダムタイプ|2022: remap
・アートを楽しむ ー見る、感じる、学ぶ
展示が変わるたびに行きたくなる美術館のうちの一つ、アーティゾン美術館。今回もそそられる展示たちでした。
ダムタイプは全然知らない集団だったんですが、光と音で作られる空間にふわふわ浮くような感覚を味わえてとても楽しかった。自分の意識が曖昧になるような不確かな気持ちになる瞬間とかもあって「うわ〜トリップさせられてるよ〜」とオモロだったな。
「アートを楽しむ」は、ちょっと期待値が高すぎたのかピンとこなくて結構流してしまった。でも絵画の中のエッセンスを取り出してじっくり見たり感じたりできるアプローチは、絵画をより身近で現実と地続きなものと感じられてとてもいいなぁとと思った。
邸宅の記憶@東京都庭園美術館
春の庭園開放に合わせて久々に訪問した庭園美術館。いくたびに思うけど本当に美しい建物だ…。古いのにどこにいても光が溢れていて、空間の持つパワーすごすぎ〜と感嘆しかしないね。
アール・デコ様式建築の粋を集めた内装を隅々まで堪能できてとっても贅沢な気分になれて楽しかったなぁ。どこを見ても手抜かりゼロの装飾具合。華美すぎない塩梅が洗練の一言。元々は皇室の住居なので、全て税金かと思うと当時の庶民の暮らしを思ってなんとも言えないが、いいものに囲まれて育った人の審美眼が詰まってるな〜と思う。眼福でした。
BLACKPINK WORLD TOUR JAPAN「BORN PINK」
友人がチケットを取ってくれ、無事東京公演初日に参加することができました。圧倒的感謝。
ライブというものに縁遠い人生で、前回行ったライブは大学時代Katy Perry来日公演(確かZeppとかだった….)という、なにもかも久しぶり状態で望みましたが、本当に楽しかった!
パフォーマンスも素晴らしかったし、美しく強く自信みなぎる4人は生で見るとより生き生きと輝いていて、スタイルが良すぎて10頭身ぐらいあるように見えるのも相まって「セーラー戦士は実在したんだ…」と感動してしまいました。
会場がピンクの光で溢れる様は感動的ですらありました。このピンクの光の一部になりたくてピコハン買った甲斐があった…
2階最前列だったので、アンコールのゴンドラ周りでマジのマジの目の前にブルピンちゃんたちが通って…生きてる…ッと感動した。この世のものとは思えぬほど可憐だったな〜!ぎゃーって言っちゃったもん…
あと、ジスのソロ曲ライブ初お披露目だったので、メンバーが祝福&バックアップしてるかんじがとっても良かった。ライブに参加して、よりよりブルピンが大好きになりました。大阪は配信もあるようなので、ソフト化するのかなぁ。もしそうだったら嬉しいなぁ〜!
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以上!振り返ってみるとなかなか全方位楽しめてて良いですね。気候も良かったのでお出かけに楽しい時期だったなぁと楽しく思い出される。
これから梅雨が来て長く辛い夏が来るが、引き続き楽しく積極的にエンタメを摂取していきたいと思います。
完!
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