1月半ばに文学フリマ京都に参加するのに合わせて、あとり氏(id:aatorii)と京都2泊3日旅をしました。あっという間にひと月以上経ってしまいましたが、その記録です。いつも通りとても長い。
初日
夕方まで仕事のあるあとり氏に先じて、一人で朝一京都入り。新幹線の中で朝ごはんにしようと思ってNEWDAYSのオムライスむすび(好き)を買ったものの、その前に奥に映っているコメダのまろやかミルクコーヒーを一気飲みしたことによる血糖値スパイクにやられ即寝。起きたら京都も間近だったので食べずじまいだった。(関係ないが、この時関西でコンサートがあったのか、はっと目を覚ましたら右斜め前の席に座っていたお嬢さんが持っていたHey! Say! JUMPの山田君さんの巨大うちわと目が合って面白かった)
スマート珈琲で絶品フレンチトーストを食す
京都着いてすぐ、遅い朝ごはんとして気になっていたスマート珈琲へ。
着いたときは4名ほどの列ができていたものの、結構サクサク列は進み15分くらいしか待たなかった気がする。
店内はレトロで素敵な雰囲気。海外の観光客っぽい人たちもたくさんいました。いい店チョイスしてますね。
頼んだのはこの美しきフレンチトーストです。見てくれこの美しき分厚さを…寝苦しい夜これを枕にして眠りたい。
ビジュアルだけではなく、味もとてもうまかった。外カリ中ふわ、やや塩気のある表面にサラサラめのシロップをたっぷりかけて食べるよろこび…!決してしつこいわけではないんだけど、どことなくフライドポテト的なジャンクな風味があって、そこが喫茶店ぽくてぐっときたな。オリジナルブレンド珈琲も苦み強めの好みの味でフレンチトーストとの相性ばっちり、大満足の京都1食めとなりました。
村上開新堂で焼き菓子を爆買い
その後、スマート珈琲のそばにある鳩居堂を冷やかしたり、商店街のど真ん中にお寺があるんだ~賑わってるな~~えっここが本能寺なの!?マジ!?となったりしつつ15分ほど歩いて村上開新堂へ移動。
こちらもレトロで趣のある外観。
焼き菓子特集などを見ると頻繁に名前が上がり気になっていたものの、「紹介制」という謎システム(いや、謎じゃないんだが。謎じゃないんだが菓子屋で紹介制ってどういうことなの?という解せなさがすごい)のため未踏だった村上開新堂。京都は一見さんでもOK&小分け販売もしていると聞き今回いそいそと訪問。
小さな店内のショーケースに並ぶ可憐な焼き菓子を見るうち判断神経がバグり、思わず単品売りしている焼き菓子をすべて購入。
旅の序盤で大荷物(しかも割れ物)を増やすという初心者ムーブをブチかましてやりました。
↑買った焼き菓子たち。どれもクラシックで上品な味わい。
京都文化博物館≪シュルレアリスムと日本展≫
その後はこれまた徒歩で京都文化博物館でやっている≪シュルレアリスムと日本展≫を鑑賞。京都文化博物館、KYOTO GRAPHIEの時も来たな。
シュルレアリスムの日本での展開の系譜をたどっていくように見ていく構成で、ボリューム感もちょうどよくてとても興味深い展示だった。
シュルレアリスムと一言で言っても様々な作風があって、私はややひょうきんというかとぼけた味のある作品が好き。シュルレアリスム、昔はあの不条理な感じが悪夢っぽくてかなり無理よりだったんだけど、今はチューニングがあったのか興味深くみれるまでになった。
まぁ変わらずどの作品も悪夢ぽさはあるんだけど、精神世界感が強いというか、作者の内向性の極みって感じがするのが面白い。普通のアート(って何だって感じだけど)よりものすごくナイーブだし内向的な印象を受けるので、そりゃ脳筋となる戦中は迫害されるよなという納得感もあった。
同時にこういう一種の繊細性の極みみたいなものを受け入れられない社会って余裕がないということだと思うので、やぱ戦争は悪。必滅。戦後はいっきに陰鬱な絵が増えていて、若い画家たちが従軍した先での戦争体験があまりにも辛く大きな傷を残し、これらの夢幻のような表現でしか傷を癒せなかったのかもしれないと思って辛かった。
移動しつつカフェ巡り
次の展示まで、事前にチェックしていたカフェやショップをはしごがてら徒歩移動。
1er ETAGE
ドライフラワーショップと併設しているカフェ。ガーリーだけど都会的な洗練さもある素敵な場所だった。ちょっと奥まった場所にあって、物語に出てくるみたいなドリーミーさがある。ケーキセットもおいしそうで惹かれたものの、そこまでお腹がすいていなかったのでレモンジンジャーティをいただきました。
ドライフラワーがあんまりにもかわいくて、絶対荷物になるのに…と思いつつも購入。
SO CUTE!家でアクセサリーボックスの横に飾ってます。
Mariebelle Chocolate
いいチョコレート買いたいな!と思い東京未進出のマリベルに初訪問。
店前にある提灯が可愛かった。カフェのランチセットにも心惹かれつつ、まだお腹がすいていなかったので物販だけチェックしてアソートをゲット。
ナッツざくざくで美味かったです。あんまり尖りのない、ベーシックなチョコだったな…という感想だけしか出てこなくて悔しいな。
チョコレート界隈への知識が全くないのでタブレット買っちゃったんですが、もしかしてそのショコラティエの真価ってプラリネとか食べないとわからないのか?
TORIBA COFFEE KYOTO
その後20分ほど歩いたら雨が降ってきた&小腹がすいてきたのでチェックしていたヴィ―ガンカフェに入って休憩。内装もモダンアジアンなかんじでちょっと癖もありつつ洒落ているし接客も丁寧でいい感じだった。
めっちゃ美しいキューカンバーサンドウィッチ。
ヴィ―ガンカフェなので、パンもバターもヴィ―ガン仕様。ヴィ―ガン食ってあまり縁がないのだけど、パン生地はホロホロ具合が強くて、バターは少しもたっとしている感じ。それらをキュウリの瑞々しさと塩気がいい感じまとめていて「とても美味いな…」と感心した。でもノーマルなキューカンバーサンドウィッチとはまた別ものっぽい。別のものとして美味かったです(腹がこなれる速度は速かった気もする。消化がいいのか?)
待ってなんか飽きたかも。人が恋しい
雨がなかなかやまないので、SNSチェックしたり本読んだりして時間つぶしながら次の予定を検討していたものの、ある瞬間から「なんかもうしたいことない」という気持ちが膨らんできた。
事前にチェックしていた展示は次に行くところでおしまいだし、気になるカフェは他にいくつかあるけどもう別にお腹も空いていない。心から望んでいるわけでもない食事をしにカフェをはしごするのはなんか勿体ない(お金も、胃袋の容量も)
他にやることといって思いつくのは買い物とかだけど、近隣にめぼしいショップないなぁ…と考えたあたりで「私って消費することでしか時間をつぶせないのかよ」と思い至りなんだか虚無的な気持ちになったりもした。
普段消費活動を心から愛しているのに…なぜあんなに虚しい気持ちになったかは不明。朝から様々な店に行ってたくさん楽しんで消費受容ゲージが満タンになったのかもしれない。やはり人間って求めてないときに与えられても楽しめないんだな。東京ではそういう時ブログ書いたり本読んだりするんですが、旅先だとなんか「どこかに行かないと勿体無い」みたいに思っちゃうのか集中出来ない感じがするのだ。
あと私は結構なにかインプットしたとき他者にそれを伝えることも含めて楽しいと感じているのに、この道中は感じていることのアウトプットが出来ていなかったことも原因かもしれない。(一人旅だし、SNSは基本時差投稿だから)
思えば朝から他者と会話をしていない。人と…人と話したい!!!人が恋しい!!!あとり氏早くきて!!!!
MtK Contemporary Art≪クモの糸をつかむ≫
雨も止んだので気を取り直して岡崎エリアまで移動。MtK Contemporary Artで岡田理、竹村京、ニシジマ・アツシ、増田佳江、三島嶺によるグループ展覧会を鑑賞。
規模は小さいながら、まじまじ見たくなるような面白さのある展示たちで寄ったり離れたりしゃがんだりしながら楽しく鑑賞。
鎖にとらわれた白菜ちゃんが好きだった。ちょっと牡蠣みたいにも見えるね
あとり氏と合流「資本主義との1ON1」という概念。
その後無事あとり氏が京都入りしたので京都駅前で合流。待ってた~♡思わずニコニコ顔になっちゃった。先ほど感じた「東京や人と過ごす旅行中には感じない、消費することでしか余暇をつぶせない自分への虚無感」みたいな話をしたら「一人旅は資本主義と1ON1になるからじゃないか」という指摘になるほどと膝をうった。
誰かと一緒にいたり、いつでも中断できる(家に帰るなどして)状況では鳴りを潜めている「資本主義」という思想(?)と、一人旅は向き合わなければならないのかもしれない。そして普段はなんとなくうやむやに受け入れているその圧倒的な暴力性(というと語弊があるかも)に喰らっちまうのかも。旅先では自分のいろんなことのコントロール力が落ちるから…
最高の宿「丸福樓」に我を失う
そんな話をしつつ、伊勢丹のデパ地下で夜ご飯を買い込んだのちにホテルへチェックイン。京都駅から徒歩で15分弱ほどあるんですが、住宅街をゴリゴリ進んだ先に突如現れたのが今回のお宿「丸福樓」
は?良すぎ。
任天堂の旧本社屋を安藤忠雄が設計監修したホテル。公式サイトを見るに「イケてるな‥」とは思っていましたが実物の良さは計り知れない。
古くて素敵な建築が持つクラシックが一周回ってモダンに昇華されたような瀟洒な雰囲気が素晴らしい。ちょうど陽が落ちかけていたのでオレンジの灯がともっていてそれがまた素敵、外観を見ただけでこの旅の勝利を確信しちゃった。
同じタイミングで外国人ゲストの方も到着していたんですが、外観を見て「Wow!Super Cool…!」とつぶやいていました。私も同じ気持ちです!!!!!
良すぎる…よすぎる…と二人してうわごとのように言いながら写真を撮りまくりました。こんなんWSC(ワオ・スーパー・クール)ホテルですわ。
ラウンジも広々&いい雰囲気~!
部屋もシック。ブラウンとグリーンの使い方が上品で素敵。
鍵はクラシックなタイプ。レトロ任天堂ロゴのキーホルダーがぐっときますね。
NORR KYOTOで上質北欧雑貨を堪能
ひとしきり宿に興奮した後、あとり氏が予約をとってくれていたNORR KYOTOへ
北山エリアにある輸入雑貨&書籍を扱うショップ。SNSで素敵な品揃えは常々拝見していたので今回訪問できてとても嬉しかった!店主の洗練された目線で選ばれたアイテムたちはどれもとても魅力的で、端から欲しいよ~となってしまう魅力がたっぷり。
小さな店内を行きつ戻りつしつつ、ティタオルとバターナイフをチョイス。
どっちも可愛い~!!
ティタオルは色みと繊細なジャガード織りが素敵。事前にオンラインで目を着けていたので無事手に入れられて嬉しい。ティタオルではあるもののこんだけ可愛いしテーブルクロスみたいに使いたいな~と思って適切な場所が決まるまで大事にしまい込んでいる。
バターナイフはアンティークで、白蝶貝の持ち手のあしらいがロマンチックでとっても可愛い~!使う度可憐な見た目に嬉しくなりつつもりもりバター塗ってます。
京都デパ地下厳選アッセンブル!夕ご飯
宿に戻って夜ご飯タイム。JR京都伊勢丹のデパ地下をウロウロしまくって決めた2種の弁当と、丸福樓のラウンジで用意されている菓子やドリンクを集合させてお部屋ピクニック気分。最高。
お菓子以外にも、ラウンジではお茶漬けも用意されておりそちらもしっかり食べました。
このお茶漬けが最高に美味。付け合わせの白菜やゴマをもりもりにして食べると無限に食べられた。
文フリ前夜インスタライブ
お茶漬け食べた後は恒例のインスタライブ。
翌日の文フリへの意気込みや、2024年の目標についてつれづれフリートーク。節分が近いので鬼のお面を着けたんですが、普通に怖かったかも。ごめんね。
2日目
あっという間の2日目。今日は文学フリマ京都にサークル出展!わくわくだ!
丸福樓「carta.」で絶品朝ごはん(洋食)
まずは起床後即・丸福樓併設のレストランで朝ごはんコースで腹ごなし。俺たちは朝一でめっちゃ食える方の人類。
朝ごはんはコースのみで、洋食・和食で選べます。この日は洋食コース。
どれもしっかり手が込んでいて朝からテンションが上がる布陣。ただ味付けはしつこくない上品さで、食べ終えるのがしんどくなるような重さはないところが絶妙な塩梅。宿とのトンマナの揃い方が完璧でお見事であった。
出町ふたばで絶品豆大福をゲットだぜ
満腹の腹を抱えつつ、念入りに身支度を整え文学フリマにいざ出発!
ただ、会場入りする前にまずはお昼ごはんをピックアップ。お目当ては出町柳エリアの名店「出町ふたば」です。
朝一からこの行列よ。
ただ事前に電話予約していたので列には並ばずすっとお会計できました、事前予約システムありがたすぎる。端から食べたかったけど、今回は「豆餅・赤飯・桜餅」の3種をチョイスしました。会場で食べましたが、どれも本当に美味しかった!
美味しい和菓子屋さんってそれぞれ特徴があるけど、出町ふたばは圧倒的に豆が美味い!!豆大福もお赤飯も、ホクホクした豆の風味が抜群!口に入れると上等な豆の風味が鼻を抜けて最高~!豆の炊き方完璧ですごすぎ。
↑豆大福はビジュも可憐すぎる。美味しすぎて翌日も買いました、京都にいく度食べたい。
いざ文学フリマ京都
お昼も確保し、足取り軽く文学フリマ京都の会場であるみやこめっせ入り。
みやこめっせ、初めて行ったんですが入口が立派すぎてビビった。美しい~
既にサークル参加の人々の列ができていて、祭りの気配にワクワク。
スペース設営
スペースに到着し、粛々と設営。せっかくなので昨日のインスタライブで使った鬼の面を掲げてみました、かわいいね。
私たちはいつも心から「お洒落なサークルになりたい!」という気持ちを持っているんですが、仕上がりがいつもお洒落っていうかひょうきんなのが解せない。なぜ…
今回の新刊たち
前回参加した文学フリマ東京と同様、個人誌1冊と合同誌1冊を作成しました。
ZINE各種は印刷所から会場への直搬入だったので、毎度会場に着くまで「ちゃんと出来上がっているのか…?」という不安が消えないんですが、今回もかわいく仕上がっていて大満足。
左:個人誌「ときめきは身につける一番星」
右:合同誌「とびだせ!初っ端から熱く生きろ Vol.2 特集「旅」」
今回ブースで販売した本たち。あとり氏は合同誌に加え、なんと個人誌を2冊だした。すごすぎるぞ。
無事個人誌・合同誌は完売となり嬉し&ありがたいばかりでした。感想もたくさんいただけて、マジで定期的にすべて見返してます。継続して感想は募集しておりますので、人助けと思ってぜひ…。あそを(喜び)殺すのに刃物はいらぬ、コメントひとつあればいい。
aso414.hatenablog.com↑出展商品の詳細は下記生地にまとめてあります。データ販売もしているのでよろしければぜひチェックしてみてください。
楽しすぎる時間と関西のトークポテンシャル
11時から開場してから、ありがたいことにたくさんの方がブースに来てくれて本当に本当に本当に嬉しかった!!!
前回の文フリ東京に続き、スペースに来てくださったのはほとんどSNS経由で見守っていてくれた方々のようでした。前回も同じことを書いた気がするけど、無数にあるSNS発信から私たちを見つけてくれて、わざわざこの会場に足を運んでくれて、さらには作品を買ってくれるというかけがえのなさに毎度毎度胸を打たれてしまう。それって簡単なことじゃないと思うので、本当にありがたいです。
改めて会場に来てくださった皆様、ありがとうございました!!!!BIG・BIG・BIG・THANK YOU!!!
あと今回すごく思ったのが、関西民のコミュ力の高さ。ちょっとした言葉のやりとりがどの方もすごくテンポがいい上、言葉選びに気が利いていて、あとり氏と二人で感服しまくってしまいました。この言い方が適切かはわかりませんが、素人さんのレベルが高い。すごい、リスペクトっす。
買った本
今回も無事素敵な本たちをゲットしました。
毎回追いかけている華さん(id:pink8er-hana)の「華」シリーズの新刊2種と、お隣さんでもあったKiEさん(id:sasanopan)とアコさんの個人誌&合同誌。料理家のまきあやこさんの食エッセイ。
文フリは自分で作って出してもたのしいし、買っても楽しい。お得だ。
ありがたすぎ差し入れたち
今回、ありがたいことにたくさんの差し入れをいただきました。
わざわざ足を向けてくれるだけでも嬉しいのに、こんなものまで…!?驚きと嬉しさで動揺しまくってしまいました。お心遣いありがとうございました…!!
手渡してくださった時に掛けてくれた言葉とか、お手紙(こんなん人生初ですわい)に添えられた言葉とかが本当にありがたくて…。ビビるかもですがあまりのありがたさに宿で見返しつつ普通に泣きました。
あまりの人の善意に情緒乱されまくりだよ。全部抱いて寝たかったです、きもいね。
京都国立近代美術館≪小林正和とその時代―ファイバーアート、その向こうへ≫
撤収後は、みやこめっせすぐ横にある京都国立近代美術館へ移動して企画展を鑑賞。
様々なファイバー使った立体作品の数々は美しくて見ごたえ抜群。
織りでこんなに様々な表現ができるのか…!とワクワクしてしまう。
どこか民族的な感じと、一転してSF的な未来っぽさが混ざり合ってるような不思議なかんじ。見れば見るほど見飽きない楽しさがありました。
大きな作品が多かったので、でっかい作品LOVE民としてテンション上がりまくりだった。
「喜幸」で大人の夜ご飯
宿に戻って一息ついてから、まずは夜ご飯第一弾として祇園四条の喜幸へ。
担当の美容師さんに「何を頼んでも美味い」とおすすめされて気になり予約をとったのだ。
女性ふたりで切り盛りされている、カウンターだけの小さなお店。こじんまりとしているけどすごく風情がある素敵なお店。
文字メニューだけだし、値段書いてないし、女将たちはこちらに手厚いフォローをしてくる感じてもないのでオーダーするときはちょっと緊張するものの、出てくる食事はどれもおっとするほど美味い!!
派手さがあるかというとないんだけど、そのぶん口に入れたときの「!」がでかい。そのレベルの高さはおつくりの時点から現れています。
そして特に絶品だったハマグリの酒蒸しと湯豆腐。ほっかほか!出汁のひきかた完璧!!!1月の寒い京都にしみいる温度&味。「滋味」ってこういうことを言うんだな~。味も店の雰囲気もなんだかすっごく「大人な京都」って感じでよかった。(緊張したけど)
丸福樓を味わい尽くせ!オールインクルーシブ使い倒し夜ご飯(2回目)
喜幸を堪能した後は、宿に戻って夜ご飯第2段。
セルフバーなどを冷やかしたのち、一日目に美味さにうなったラウンジのお茶漬けをリピート。
このお茶漬け、本当に美味しかったな…。出汁に変な酸っぱさが全くない。普段は白米派だけど、この出汁と古代米がスペシャルマッチしていて「この組み合わせしかない」とさえ思う。このクオリティがフリーでいただけるのは嬉しすぎる。
そしてさらにラウンジにある各種スイーツも食べまくり。アイスのクオリティも高いながら、特筆すべきは右の味噌ケーキです。どうして販売していないのかと嘆きたくなるほど美味い。わたしはこれにハマりまくってしまい、2泊で優に6切れは食べました。うそ、8切れかも。どちらにせよとにかく美味すぎる。一刻も早くお土産として販売してください。3つくらい買うから…。(追記:冷凍で販売あるそうです!!!最高!!次は絶対買う!!)
3日目
あっという間に最終日。いやだ、まだ帰りたくない!!!
丸福樓「carta.」で絶品朝ごはん(和食)
昨日に続き、最終日の今日もホテル隣接のcartaで朝ごはん。今回は和食コースです。
2日目の洋食も美味しかったけど、和食コースはより好きだったかもしれない。
おひたしはじめ、青菜がたくさん出るのが嬉しい。年を重ね、青菜の良さがしみじみ分かるようになっていく…
焼き魚&おにぎりのセットも嬉しい!おにぎりまん丸でかわい~
パリパリの海苔をオンしていただきます。濃い目の味噌汁とあって最高
そしてデザートのヨーグルト。栗の甘煮が乗っていて、これがすごい美味しかった!栗の甘さがヨーグルトの酸味をうまいぐあいにマイルドにしている。普段ヨーグルト萌えが全くないんですがこれはめっちゃ美味しくてもうちょい食べたいな~と思うくらいだった。
ギリまで宿を楽しもう!
朝食を終えてからは荷造りしたり身支度したりしつつも、チェックアウトぎりぎりまで宿を満喫。引き続きラウンジに用意されているドリンクやお菓子などを集合させてデザートタイム。
この宿美しすぎるな~。こんな雰囲気のおうちに住みたいね
後ろ髪をひかれつつ、11時頃チェックアウト。すごくいい宿だった、大満足!また泊まりたい〜
絶品柚子雑炊でお腹までぽかぽか
チェックアウト後は荷物を京都駅のロッカーに預けて、昼ご飯を食べに祇園エリアの「柚子屋旅館」へ。
ええ感じの店構え。あとり氏が予約してくれていたお店で、期待値的に本日のメイン食です。
ずらりと並ぶおばんざい膳にまずテンションが上がる。美味しいものが小皿で並んでる様、喜びでしかない。
白味噌の味噌汁と西京焼きもとっても上等なお味です。ここら辺でかなりお腹が満たされてきたものの、次が真打。
柚子雑炊の登場です。中央に鎮座まします柚子のインパクトよ…
これだけでもかなりチャームがあるのに、そこにたっぷりの卵がかかり
こうして
こうだよ。
まったりとした卵の甘さとお米のまろやかさに柚子の軽やかな酸味が乗っかりかき込む手が止まりまらない。とろみのある温かいものが腹を満たしていく喜びって本当に最高。
この後に甘味もでたので、本当にお腹がいっっっぱいに。でもなんか罪悪感がない満腹感だった、和食だから?
さみしがり屋の竜と京都で謎を解くのだ!
柚子屋旅館で腹11分目となったので、腹ごなしがてらJRの主催する謎解きイベント「寂しがりの龍と京都の宝」に参加することに。
この案内役の龍、語尾が「なのだ」なのと、たまに見せる思わせぶりなムーブが乙女ゲーにおける【序盤は少年だったが、ルートに入ると急に成人外見に成長する攻略キャラ】(例:遙かなる時空の中で3の白龍/古いたとえで恐縮です)っぽくてなんかオモロかった。雷が怖くて眠れないと泣くから一緒の布団で寝たら朝になったら成長していてキャーみたいなやつじゃん。俺にはわかる、俺は詳しいんだ。
そんな龍に導かれるままに、八坂神社を皮切りに
白峰神社、護国神社とめちゃくちゃな移動を繰り返しました。
このゲーム、めちゃくちゃ京都市内移動させんじゃん?
多分JRとしては謎を解きながら公共交通機関を使ってもらうという意図なんだろうけど、私たちはこの全てを徒歩移動した。(理由:腹をこなしたかったから)
JRくんごめんね…
途中京都御所でジャンプ写真を撮ったり、ものすごい風が強い&極寒&満腹による眠気で頭が回らなくなり、15分くらいしりとりをし続けることで意識を保とうとしたりしつつも無事謎解きを完遂。
私はこういう謎解き系が苦手なので、ほとんどあとり氏が解いてくれた。彼女がいなければ絶対クリアしなかったと思う、サンキューすぎっ!
ぷるぷる厚焼き玉子サンドで夜ご飯
帰りの新幹線まで残り2時間ほどとなったので、京都最後の飯を食べに喫茶マドラグへ移動。
レトロで可愛い外観&店内。
魅力的なメニューが揃っていたものの、あれだけ歩き回ったにも関わらずそこまで腹が空いていなかったので大人しくシグネチャーであるコロナの卵サンドを2人でシェア。
この卵サンド、想像の1.5倍デカい&ぷるぷるで驚いた。卵サンドへの固定概念を破壊された感がある。
あまりにも卵が分厚いのでかぶりつくと中の卵が脱走してこぼれるという構造上のバグを抱えていたんだけど、これを綺麗に食べ切れる人って存在するのか?
ドリンクはなんか特殊な珈琲を頼んだと思うんだけど記憶が消えました。なんて飲ませがいのない女なんだ…
あ〜楽しかった!
その後京都駅に戻り、お土産などの最終チェックを行ったのち帰京となりました。楽しかった〜!!
こうして振り返ってみると、展示も見て文フリにも出て、買い物もしてグルメも満喫…というかなり盛り盛りの旅だったな。京都というハイパーコンテンツ大充実シティがそうさせるのか…。
冬の京都はむちゃくちゃに寒いけど、春や秋にはない人通りの落ち着きと、ツーンとした冷気に包まれる街並みの美しさがとてもいい感じだった。
いく度に余りの観光資源の豊富さに「千年の都の実力、流石っス」という感服の気持ちで満ち満ちちゃう。また行きたいな~次は新緑の季節とかに(すぐじゃん)
しかし長い記事になってしまった。読んでくださってありがとうございました!
京都最高~!完!
▽去年の京都旅行記録