稼いだ金全部使うウーマン

都内在住アラサーOLによる諭吉のファイヤーロード

5月のエンタメ消費

G.W楽しかったねぇ~~っていまだにうじうじ反芻してます。もう6月なのにって思いますか?でも本当なんですよ。はやくちょっと先にたくさん楽しい予定を詰め込まないと精神が崩壊してしまいそう、やばい。

と、↑の文を6月初旬に書いたんですが、中旬となった今ゴリゴリ予定を詰めて精神が安定してきました。ヨカッタヨカッタ!

そんなだいぶ長く楽しさを引きずってしまう5月に摂取したエンタメを振り返ります。

 

■書籍

ちょっと前に話題になったときに気になったものの期を逃していたんですが、今回角川が期間限定で無料公開していたのでコミックスで全巻読みました。

戦争に関係するものを読むときは須くそうですが、辛い。それぞれみんな「国の為に」命をかけていて、その挺身は戦後は恥となり、その後の人生に長く影を落とす。戦争が人間の心に大きな傷を残すことはわかっていたけど、同じ女性の立場からの視線で追体験するとより胸に迫るものがあった。戦争って搾取だな、と改めて思いました。

あと凄く印象的だったのは「回顧というのは起きたことをそのまま語るのではなくて時間を戻して過去を新たに生み出すこと。語る人たちはそのとき同時に人生を創造していて、そこには書き加えや書き直しがある。」「その点一般庶民の方がより正直に語り、立場や教養のある人ほどその時代の常識の影響を受けている」という部分。この視点は常に持っておきたいと思ったし、凄く難しいバランスをとりながらこれだけ膨大な数の証言を集めた作者は改めて凄いと思ったし、やらずにはいられなかった、女は戦争にいたぞ、無かったことにはさせないぞっていう気迫みたいなものを感じた。

 

孤独な高校時代、自分の文章の才能を見出してくれた魅力的な高校教師と恋に落ちる私。そこから始まる恋愛の皮を被った抑圧と搾取の日々と、そこから逃れるまでを綴ったノンフィクション。

発売前から気になっていて、4月に買ってはいたものの序盤の恋愛モードパートがしんどくて一時中断していたのを五月に読破。

サポートを必要としていた未成年を「恋愛」という建前で搾取していくクズのやりくちや、その搾取がどれだけ卑劣で長くその子を苦しめるのか、認知の歪みがどれだけ恐ろしいか読んでて辛いぐらいよくわかる。そしてあれは搾取だった、虐待だったと気づいた後、後人の女の子たちを守っていこうと行動する作者の姿が心強いし、この本はその想いの結晶みたいなものだなと感じた。訳者の後書きにもあるみたいに、中高生の課題図書にして欲しい。

 

イタリア文学者でもありエッセイストでもあった須賀敦子が友人に送った55通の手紙で構成された本。

久々に大型書店をぶらついた時なんとなく気になって購入したんだけど、紙として買って良かったー!と思える本だった。人生の折々で、信頼できる友達とつながっていることがどれだけ支えになるかっていうことが伝わってくる。

直筆の手紙や封筒の写真が沢山で、グっとくるしその全てがいちいち可愛いのも最高。「手紙」というものへの萌えが強い人は是非読んで欲しい…。

あと須賀敦子って凄く研ぎ澄まされた知性の人って印象が強かったので、大きくて丸っこい文字で歌うみたいに紡がれる手紙の語り口がすごくチャーミングで、いい意味で印象が変わったな。

 

■映像

映画「ターミナル」

定期的に開催される夫のフェイバリットムービーを見る会。有名だけど見たことないやと言ったら「は!?見なよ!!」って圧をかけられ今回拝見した次第。

主人公のサバイブ力&コミュ力っょ~って感じ入りつつこのトム・ハンクスお得意のこの「善なる無垢おじさん」感、いったいどこから来るのか…ってじっと見入ってしまいました。あと若き日のディエゴルナとか出てきてわー!ってなったりした。

 


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映画「シン・ウルトラマン

全くノーマークだったんですが、米津玄師の歌がすごいってTwitterがざわついてて気になったのでまさかの主題歌きっかけでの試聴。こう言うのがあるからタイアップソングバカに出来ないよな。

ウルトラマンへの親しみが全くない人間なんですが、それでも最後「ウルトラマン…そんな私らのこと好きになってくれたの…」ってまんざらでもない気持ちになっちゃった。遠い遠い星から来た賢く強い存在が、不完全な自分たちに心を寄せてくれるってロマンチックだな…って感じ入っていたらぱって終わってエンドロールで例のM八七が流れて「これはーッ」っとなりました、米津玄師、現代の神イメソン師…

 


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映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」

気づけばもう3作目なのか…!今回は題名通りダンブルドア周りでぎゅっとしてる感じだった。

注目の(?)マッツグリンデルバルド、ダウナーな悪って感じが強くて前作までとはまた別種の良さがありましたね。序盤のダンブルドアとのカフェのシーン、イケおじ濃度が濃すぎて「換気が必要では?」と思ったほどであった。

話としてはなぜか乗り切れず終始スーンっとした気分で見てしまったんですがそれが何故なのか自分でも謎。麒麟が出てきたのは十二国記狂としては嬉しかったな、こうやって出てくるってことは麒麟の性質って原典がなんかあったんだなーと思ってたら別にないらしくて、「十二国記が原典って…コト!?」ってなってしまった。

 

ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」

今更なんですがネトフリで完走しました。めっちゃ面白かった!みんなが好きな理由を遅まきながら完全把握、最高のロマコメでしたね。登場人物全てが魅力的で基本的に誰のことも嫌いになれないの人間をチャーミングに描くのうますぎだね〜と唸りました。3人の元夫、それぞれ魅力的でしたが圧倒的慎森派。可愛すぎる、抱きしめて小さくしてポッケに入れておきたい…特に終盤に家に押しかけて小鳥遊の元に行かせまいとキャンキャン言うシーン、あまりにも癖に響きすぎて思わず胸を押さえてしまいました。私は…私はでっけー犬っぽい男が大好き…ッッ(咆哮)あのシーン4回くらい繰り返して見てしまった。

全編好きでしたが、最終話が一番好きだな〜人間讃歌だなーって思いました。

話題になってたファッションの面も大変楽しく、とわ子が身につけてるもの大抵欲しくなるマンと化してしまいました。とわ子、インフルエンサーになれるよ…ッ

 

■展示

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DIC川村記念美術館「カラーフィールド色の海を泳ぐ」

1950年代後半から60年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の傾向「カラーフィールド」にフォーカスした展示会。すっごくすっごく好みで今思い返しても楽しかったなーってニコニコしちゃう展示でした。色彩とテクスチャで遊んでいる絵が好きなので、すごくリラクゼーション効果を感じた。単純に綺麗だし、でもじっと見てると自分の中の記憶とも感性とも言えない何かがぐるっと回るような感覚になるの、一種のトリップ感があって良い。

川村美術館、企画展以外の常設展示もすごく良くて「美術館楽しいな〜!」って改めて思わせてくれる力があったので今後も定期期に訪れたい。

あと今回初めて学芸員さんアテンドの館内ツアーに参加して、どんな背景で作られたのかは勿論、製作工程とかも知れてより作品への解像度が上がってすごく楽しかった!今まで音声ガイドとかも借りないし、なんならキャプションも読まずに絵だけ見て感じることだけで良いって思っていたんですが、全てのもの(特にアートに括られるもの)って意図があるわけで、それらを知るのって何も知らずに見るのとまた違った楽しみがあると気づいた感じがある。より奥行きが増すと言うか…。今後は積極的に参加していきたい。こうやって今までのスタンスが変化していくのって楽しいなって思って、そう言う意味でもすごく行って良かったなーと思う展示でした。

 

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東京オペラシティアートギャラリー「篠田桃紅展」

フレンズ(id:aatorii))にオペラシティのアートギャラリー良いよーって教えてもらってたことを思い出して有給DAYにフラッと行ってきました。篠田桃紅の予備知識何も無かったのですが展示順が分かりやすい構成で、書がどんどん解体されていく感じ、文字だったものが水ににとけて直線に分解されて再構築された感じというか、そういうのが感覚でわかって面白かったな。

全部の作品がすごく洗練されててクールだけど、どこか寂しさがあって隅っこにいるみたいな寂寥感?雪が音を飲み込んでいくしんしんとしたかんじ?があって絵としてすごく好みだなーって思いました。

大型作品の前にちょこちょこソファが設置されていて、座ってぼーっと絵を見られるのも良かった。ここで自分が「でっけー抽象画が好き」なのでは、ということに気づいた。

 


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東京オペラシティアートギャラリー収蔵品展「1960─80年代の抽象」/コリドール展示「諏訪未知」

篠田桃紅展との地続きな感じで入って行きやすかったし、抽象画にもいろんなアプローチがあるんだねーって素人ながらに感覚でわかる感じでよかった。
松谷武判の2作品が隆起したボリュームが面白くて好きだった。近づいたり遠くに行ったりしながら眺められるものっていいよね、楽しい。

色彩でアプローチしてるものも多かったから、カラーフィールド展を思い出したりしてそこもまた良かった。カラーフィールド展でも出ていた山口長男の作品もあって、「お、」みたいに目に留まる感じも楽しかったです。私は美術史とかは全く知識がないんですが、自分の経験の中で知ったものと今対面してるもののつながり?関係性?に気づいた時ってなんか嬉しい。

コリドール展示「諏訪未知」もチャーミングで楽しかったです。正方形って落ち着く。説明にハンカチやスカーフを想起させる画面って書いてあって、確かに〜と思った。こんなハンカチあったら欲しい。

5月はこんな感じでした!先月行けなかった分を取り戻す勢いで展示に行けたのが良かった。本あんまり読めなかったなーと思ってたけど見返すとなかなかいいラインナップな気もするし、大満足です。やはり連休は人を行動的にさせるな〜毎日が連休ならいいのにな!完!

 

おまけ

今月のベストエンタメ

DIC川村記念美術館「カラーフィールド色の海を泳ぐ」