人様が手持ちの洋服に関して語ってるのをみるのも読むのも大好き。いつまでもどこまでもそのお話し聞かせて…って気持ちでじっと様子をうかがっています。
そんな私ですが、少し前に友人と着てる服の遍歴について話して面白かったので自分のも備忘録の意味も込めて書き出してみました。
実は高3ぐらいからファッション誌の切り抜きを続けており、今現在で3冊目なんですが、これを見返すだけでも自分の趣味嗜好の遍歴がわかって面白いのでちょこちょこ画像を差し込んでいくスタイルで行きます。
↑地味に続けて現在3冊目が終わるぐらい。見返すと切り抜いたものちゃんと買ってたりもして面白い。これがしたいがために今でもメインの雑誌は紙面購入派です。
■幼少期〜小学校頃
何の記憶もない、多分ずっとお下がりを着ていた気がする。歳の近い従姉妹がいたのでその子からのお下がりが多かったような…?
幼稚園の時制服に合わせる靴下は白なら何でもオッケーだったんですが友達がある時フリルの靴下を履いていて「かわいー!お姫様みたい!」って興奮したものの親に「ああいうの欲しい!」ってねだったら「いらないね」って一蹴されて解せない気分でいたことを今思い出しました。今思うと「いらないね」って返事ひどくないか!?親よ…
■中学時代
ジーンズメイト(!)とかで買ってた気がする。黒Tになんとも言えない野暮たいラインのブルーデニムみたいな…絵に描いたような垢抜けないオタクであった。太め体型だったので可愛い服が着たいとかもあんま思わないようにしてた気がします。かわいいなって思う服とかあったはずなのになんか恥ずかしくて「着たい!ほしい!」とか言えなかった。今思えば超思春期って感じですね。
■高校時代
高2の春に一念発起して9キロ痩せまして、そこからどんどん服を買うことが楽しくなっていった気がする。楽しくなったというか、「おしゃれしたい、服が欲しい」っていうことに躊躇がなくなったというか…。自分に自信を持てるようになったってことなのかな。痩せてすぐ位の頃にイーストボーイでチェックのショートパンツを買ってもらってすごく嬉しくてヘビロテしまくってました。
この頃の思い出ですごく大切に覚えてるのが、徐々にメイクもするようになっていった頃おめかしして祖父母の家に遊びに行ったら、祖父に「あそは今、花が開くみたいに綺麗になっていく時期なんだね」ってニコニコしながら褒めてもらえて、すごく嬉しかったこと。綺麗になりたいって気持ちを茶化したりせず肯定されたことは今思うとすごくありがたい経験だったなと思います。
親とか祖父母が色々服を買ってくれるようになったのもこの頃からですね。多分私がオシャレに興味を持ってることを隠さず発信するようになったからだと思われます。
親や祖父母に買ってもらうのはイーストボーイとかバーバリーブルーレーベル(懐かしい…)とかのちょっといい子ちゃん風の服が多くて、お小遣いで買う時はハニーズとかにお世話になっていた。ギャルっぽい服も着てみたかったし、トラッドな服も好きだったしで今思うとテイストぐちゃぐちゃだったな…。雑誌はノンノとCawaiiを読んでいた。ここでもテイストがぐちゃぐちゃである。Cawaiiのセレ女(セレブ女子高生)記事が超好きだったんですけど覚えてる人います?
■10代後半〜大学2年
このころから雑誌はSweetに移行。のってる服すべてがその頃の自分には超高くて「これ誰が買えるんだ…?」とびっくりしてばかりいた気がする。
雑誌に載ってるものと同じブランドのものはとても買えないので似たようなテイストのものをシェルターとか池袋パルコの地下とかサンシャインのモールとかで買っていた。今思えば一番甘めだった時代ですね。週四で体育会系の部活をしていたので体型も引き締まっていたし、結構なんでも着たい服を着れていた気がします。
↑ほぼSweetから切り抜いてる。モデルは沙耶ちゃん派だった。今見るとすっごい甘いな!Sweetだけに…
■大学3年〜4年
雑誌はFUDGEとかをメインに読むように。この頃からVOUGEとかELLEとかのハイファッション雑誌も買うようになって、ハイメゾンの服の美しさ・きらびやかさにわくわくしていた記憶があります。ここら辺からハイメゾンの服が色々形を変えて市井に降りてきてるんだなぁっていう認識が生まれた気がする。
だからと言ってもちろんハイメゾンの服を買えるわけでもなく、というかここで私はA-net系列に出合い開眼。系列のものをあらかた着まくっていました。旧渋谷パルコめちゃくちゃ行ってて店前横切るとスタッフさんに手を振られていたりした。
Ne-netも好きだったしZuccaやスナオクワハラとかもよく着てました。カジュアルでファニーだったりユニセックスだったりする感じが新鮮で楽しかった時代です。今思うと体型とか顔立ち的にはそんなにマッチしてなかったと思うけど、当時は本当に好きで一生A-netに貢いでいくんだ!!って思ってました。ていうか何なら就活の時にESも送った。一次(書類)で落ちましたが…ワハハ。
今振り返るとA-net狂乱期2年くらいしかないのか…もっと長かった気がしていた。もうチェックすることはなくなりましたが、とにかくこの系列が大好き!って胸ときめかせたのは一生忘れないだろうなぁと思う。なのでNe-netやツモリチサト休止はいまだに切ない、私の青春の光たちです。
↑FUDGEからばかり切り抜いていた。サルエルデニムと白シャツとか好きだったな~。ゆるめのボーイズっぽいバランスに夢中でした。
■社会人1年目〜20代半ば
美容系メーカーに就職し、やや綺麗めに戻ってきました。一年目は美容部員をしていたのでメイクもかなりしっかりするようになったし、同僚のお姉さん達が綺麗系が多くそれに引っ張られていった感じかなと思います。やはり服装って環境に影響されるね〜
あと社会人になってからPARCOからLUMINE派に転向。H.P.FRANCEを知り、ちょっと尖ったデザイナーズものが好き!!ってムードになっていった。
洋服だと、社会人2年目に上海に旅行に行った時に夜遊び用にENFÖLDのミニワンピをエイヤって買ったことをめちゃ覚えている。このワンピは今も持っていて年に2回くらい着ているんだけど、何となくここが今にも繋がる「綺麗め、かつ辛さのあるパターンの綺麗な服好き」への分岐点だった気がする。ENFÖLDは最近あまり縁がないんですが、この思い出のワンピによって目に入ると嬉しくなっちゃうブランド。
↑ENFÖLDワンピ、今年の結婚記念日飯の時も着ました。丈がそろそろ限界では…って気もするけどこのスクエアなラインとキラキラした起毛素材が好きでお別れできない。
■20代後半
この頃から伊勢丹詣も覚え、SacaiとかHYKEとかのジャパニーズデザイナーズブランドとかをチラチラ見るようになった。mameを知ったのも25.6歳くらいにリスタイルでのポップアップでニットスカートが衝撃的にかわいい!!って震えたのが初め。まじでリスタイルには恩がある、あそこでセレクトされてる服以外知らんかった(し、その傾向は今もある)
あとこの当時STUDIOUSで仲良しのスタッフさんがいて、ジャパンブランドの服もチェックするようになりました。beautiful peopleのパンツとかよく着てたな~TOGAを知ったのもこのあたりからです。ブランド独立店舗ではない、セレクトショップの良さを知って学生の頃のように「この系統の服、このブランドの服ばっかりほしい」みたいなムーブは落ち着いてきはじめました。
その流れで雑誌はこの頃から「SPUR」「Ginza」とか、ジャパニーズモード誌がメインに。あと当時人気だった海外セレブのスナップをまとめたムック本とかもよく買ってたなぁ~。シンプルだけど仕立てが良くて、クールな雰囲気があるIライン強調みたいなテイストが好きというのはここらへんで固まりました。
この頃が一番服を買っていた気がしますが、今と比べるとカジュアルだった。なんにでもデニム合わせてたし‥。
↑セレブの私服スナップ大好きでした(今も好き)レミゼのためにピクシーヘアにしたアンハサウェイのバランスがとにかくツボでめちゃくちゃ切り抜いている。これ今見ても超かわいいな~
■30歳〜現在
相変わらずLUMINE新宿と伊勢丹新宿のお世話になりまくり。一時の狂ったような服への物欲は落ち着いてきたものの、やっぱりちょこちょこ買ってしまうよね~って感じが続いている。というのもこの2年ほど長く気に入って着ていた服がちょっともう違うかな?って思うことが増えてきていて、スタメンの入れ替えが起きているからです。傾向としてはカジュアルより綺麗めなアイテムを手に取ることが多くなってきて、タイトなパンツとかよりスカート・ワンピースが欲しいなーと思うようになってる。
体形の変化もあるし、気分的にもピタッとさせるより布の動きが楽しめるものの方がマッチしてる感じ。チェックするブランドもカジュアルすぎるところとは少し距離ができたかな、その反面足元はハイヒールからスニーカーやフラットへ回帰している。
尖りすぎても、甘すぎてもイマイチだということがわかってきて、「物としてはかわいいけど自分には似合わないな」というジャッジができるようになってきている気もします。とか言って全然失敗することもあるけど、なんとなく掴めてきた感じはある。多分…。
あと、たくさん量が欲しいというよりは一つ一つの値段を上げて質の良い凝ったつくりのものを買いたいというのもここ3年ぐらい共通した感覚です。それはスクラップにも表れていて、初期の頃はほんとにあれもこれも可愛い!欲しい!ってかんじで一冊の雑誌をたくさん切り抜いてあるんですが、ここ最近は多くても5ショットくらい。我ながら落ち着いたな…
その分単価は爆上がりしてはいるものの、それって年月を重ねるごとによりクオリティの高いものを愛するようになってるんだなってことだと思うので個人的には良い傾向かなと思ったりもする。
ここ最近はジュエリー熱も上がってきているので、洋服単体というより「服飾品」トータルへのLOVEが継続して燃えてるって感じでしょうか。
雑誌は継続してSPURを毎月買ってます。ハイファッション系はHarper's BAZAARに移行。特集が気になったら他のも買ったりしますが、基本的には誌面で追っかけるのはこの2誌で固定。どちらもファッションはもちろんエッセイや特集が面白くて好き。この二つ、絶対廃刊になってほしくないから毎月祈る気持ちで買ってます。
↑服だけじゃなく、アクセサリーやバックなどの切り抜きも増えました。完璧に好みが固まってるのでページめくってもめくっても好みのものしか出てこない。これ切り抜いた人誰⁉︎めっちゃ趣味合う!って感じ(自分だから当然だよ〜)
私は特別おしゃれでも洋服持ちでもないけど、やはり綺麗な洋服を見た時のときめきとか、新しい服を買った時の「早く着たい!」って今日より先の日にワクワクする感じとか、凄く大切で変え難いものなので、これからもいろんな変遷を経ながらもずっと装うことへのLOVEは続いていくんだろうなと思います。今回スクラップを見返してみて凄く楽しかったので、この習慣も続けていきたいな。
また5年10年経ったとき、自分はどんな服を着てどんなファッションを好きだなーって思ってるのかな。それを想像するとなんだがワクワクしますね。装うって素敵なことだし、美しい服ってパワーがある。
引き続き自分のツボにぐっときたものを無理のない範囲でお迎えしていきたいと思います!
なんかえらい長くなりました。完!
おまけ
服について色々話してる記事です。